南米とかタンゴとかこの際そういうのはどうでもいい

裏MotorsportsFlashback。
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近年、新しいバンドのメンバーの顔ぶれを見て、これほど期待感を煽られたバンドは久しくなかったSalle Gaveau(サルガボ)。
遂に今回その音を生で聴く機会を得ました。

結論から言うと、得られた満足感は予想通り、そして音は・・・正直、一発のライヴでのゲストとかいうんではなくて、パーマネントのバンドでこれだけのオールスターキャストを揃えるとなると、「どういう音になりそうだ」なんて予想は不可能だったので、何とも言えませんよ。
冒頭から最後まで、5人の個性が(鬼怒さんの不条理MCなども含めw)見事に発露し、それらが調和されていく様子を見るのは、大変面白い経験でした。

フォーマットそのものは、ジャズ系のバンドにありがちなものです。フォーマットだけは、ね。

曲全体の大枠はちゃんと作りこまれていながらも、途中でインプロを挟みこみ、メンバー間でソロを回したりするというもので、その意味では、「全く未知の音楽体験!」などと持ち上げる気はさらさらありませんが。
しかしながらフォーマットはともかくとして、その枠内で産み出される音楽の、この純度の高さ、完成度の高さ、そして新しさ。
や、これ確かにタンゴをベースにした音作りなんでしょう。そもそもドラムいない。パーカッションもいない。「打楽器奏者の排除」という編成も、南米の本来のタンゴの有り様に基づいている訳で。
しかしながら、打楽器レスというトラディショナルなアルゼンチン・タンゴの様式を踏襲しながら、過去のタンゴのトラディショナルな名曲を一切取り上げていない。ここらあたり、そもそもタンゴというフォーマットに甘んじる気は全くないようです。

何を書いているのか全くわからなくなってきました。駄目ですね。
気を取り直してライヴレポ

会場である渋谷公園通りクラシックスに到着した時は、まだリハーサルの真っ最中。どうもミクツのこのバンドのコミュで某レーベル主催者Mさん(だと思うが?てかこのバンドのアルバムは鬼怒さんのとこからのリリースになる筈なのにえらく熱心な人だね)が、
「これまでのクラシックスのライブは、ほぼ満員らしいです。」
なーんて煽るもんだから、こちとらの脳内で勝手に開場・開演時間を一時間早めちまったようで、公園通りクラシックスの入り口には誰もおらんがな。
慌てたため、大荷物を持ったままだったので、とりあえず荷物を駅のコインロッカーに放り込みに一旦渋谷駅へ戻り、ついでに腹ごしらえを済ませ、再びクラシックスに戻ったのが開場時間10分前。
それでも10人に満たない程度でしたか、前にいたのは。なんだ余裕じゃん。(←平日開催だってば)
そうそう、中央線系のライヴで時々見かける、絵に描いたようなヲタの首振りおっさんが自分より前にいるのをみてちょっと焦りましたがね。なにしろあの首フリが自分とステージの間にいると、視覚的に気が散ってたまらんので、場合によっちゃ目を閉じて音だけを聴く羽目に陥ることもあっただけに。嗚呼。
という訳で首フリが視覚に入らない席を確保。環境的には最高です。よしよし。

ふと後ろを向くと、Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)エッ?

観客は8割が女性。おいおい・・・と思ったけど、(ま、異論はあるでしょうが)若手イケメソ4人の固定ファンが集まるわけで。
カブサッキが広島でやったときみたいな状況かよ・・・こりゃ折角良い席を確保したのに、居心地があまりよろしくないのでは・・・という心配が心を過ぎりますが。ただ救いは、それら女性の多くが、サブカル系少女がどんどん年齢を重ねたようなおばさ妙齢のお姉様方だということでしたね。なにしろこちとらもヲタがそのまま年齢を重ねた見苦しいおっさ妙齢のお兄様ですからね。
はは同類だ。あの首フリも同類だ '`,、('∀`) '`,、
そういえば、妙齢どころか老齢のおじいさんが一人いましたが、あれはもしや副島輝人ではないですか。大御所でありながらこういうシーンにも目配りを怠らないのは素晴らしいこってす。いや俺の興味の対象があっちに被ってきただけ?

開演。
個性派5人がずらりと並んだ様子は、こちらの先入観もあってか、そこにいるだけで強烈な存在感です。
おもむろにコントラバスやピアノを叩き、アコーディオンやヴァイオリンを引っかき、徐々にリズムを形作っていく4人。そしてアコースティックギターではなく何とストラトを持った鬼怒さん、ブルーズギターのようなソロを弾き始めます。
当然このメンバー、この楽器編成でブルーズセッションになる訳もなく、短いスタッカートのリズムがヘヴィなブルーズギターを切り刻み、いきなりコンサート出だしから、
「これに比べたらかつて一世を風靡したゴタン・プロジェクトなんかガキの遊びじゃん!!」
くらいに思える、タンゴという様式を利用した新しい音楽が提示されます。
二曲目、鬼怒さんのメロディメーカーとしての才能が遺憾なく発揮された美メロから、一転アヴァンギャルドな展開、さらにメロディ。プレイヤーとしては勿論、ERAの新作を聴いてもわかるとおり、実にいい曲を書く人です。そのいい曲をメンバーがよってたかって分解して、さらに再構築するような展開。
三曲目、まるで映画のサウンドトラックのような面持の曲です。南米というよりも欧州の静謐な森をイメージさせるような。YESの『危機』のイントロのイメージとでも言うか。喜多さんのヴァイオリンは鳥のさえずりのようでもあり、さらにウィンダムヒルのようなもの静かなメロディを奏で、鬼怒さんのギターとのユニゾン、林さんのピアノと鬼怒さんのギターの絡みなどは、そうパット・メセニーにも聴かせてやりたいような感じで。しかも組曲風。
四曲目、Seven Step To Post Tangoと聴き取れましたが、これは佐藤さんの曲。その佐藤さんの印象的なソロから入り、盟友鳥越さんとの絡み、そこに喜多さんがインプロを被せ、再び佐藤鳥越、そして林さんのインプロ、最後に暴力的な鬼怒さんのソロ。

第一部はこれで終了。かなり強烈に打ちのめされた気持ちで、とりあえずこちらも休憩。

第二部。五曲目は新曲だそうですが、鬼怒さんの不条理MCによると、タバコの害について書いた曲だとかなんとか。激しいパーカッシヴな曲で、こういう曲がメンバー各自の「潰しあい」にならないところは見事ですねえ。
六曲目は、ファーストアルバムのタイトル・トラック(予定)のALLOY。前のエントリでも紹介したRock In Oppositionのサイトで音源も公開されている曲ですが、既に曲はその音源からさらに発展を遂げ、組曲風に変貌を遂げていました。この曲は鳥越ソロが印象的でしたね。
七曲目、クレーター?という曲。これはこの日一番タンゴらしい導入から、それを徐々に崩していく様子が実に面白かったし。
八曲目というかアンコール。林さんの曲でカルカッタとか言っていました。文字通り軽い(どこが文字通りなんだよ)ピアノのメロディからどんどん発展し、途中ソロの回しがうまくいかずやり直す場面が見られましたが、それを除けばこれも実に面白いものでした。

以上、休憩を含めて約2時間。これ、こんなライヴを先に聴いちゃったら、あとから出てくるであろうアルバムがしょぼく聴こえるんじゃないかと、そんな心配すら感じさせる、至高のライヴコンサートでした。
これ、このまま若手イケメソ目当ての妙齢お姉系とかに独占させてていい訳が無いです。勿論、中央線系ヲタまで対象を広げるだけでも駄目。少なくとも全国規模で評価されてしかるべき音楽で、さらに言うともっと広くワールドワイドに評価されるものでしょう。
その意味では、RIOに出ることは方向性として極めて正しい。正しいんですがね、世界もいいですがもっと手っ取り早く、まず日本国内津々浦々にこの音楽を知らしめなきゃ。まずは広島とか。
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)

この記事へのコメント
広島だけじゃなくて名古屋にも
広めにきてほすぃですw
いや、この際日本縦断w忙しい方たたちですから難しいでしょうが…
2007/01/07(日) 15:21 | URL | pvo(;・ふ・) #cRy4jAvc[ 編集]
色付きの文字前も一度TBして頂きましたか?

今回は、更にソロパートが際立っていましたね。
2006/12/24(日) 04:01 | URL | 雨猫 #ek.3C4W2[ 編集]
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