今日の一枚 (生蝉 CICALA-MVTA LIVE 2006 / シカラムータ)

裏MotorsportsFlashback。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「なまぜみ」と読むんだそうです。

生蝉 CICALA-MVTA LIVE 2006家から程近い場所に、@nima(これで強引に「アニマ」と読ませます)というショットバーがあります。
このお店は、所謂貧乏バー若者向けのショットバーで、その営業形態から、本当はお店の雰囲気はもっと騒々しい賑やかな感じになってもいいと思うんですが、そこはそれ、大変穏やかなマスター(※穏やかなのをいいことに好き放題書いとるがなw)の人柄もあって、業態や客層に関らず、かなり落ち着いたBARになっています。
何よりも、店に流れる音楽が、これもマスターの趣味性を大きく反映して、フリー以前のジャズがメイン、あとはコンテンポラリーなボサとか、もっと世俗的なのは、まぁよくてAORとか、そのあたりばかりなのも、店の雰囲気を落ち着いたものにしている大きな要因でしょう。

その@nimaで、先日、飲んでいた時のこと。
今年の9月に行なわれた「東京JAZZ」がNHK BSで放送されていましたが、何人かのお客さんとお店のプロジェクターでそれを見ていたら、いきなり渋さ知らズオーケストラが出てきました。
いやー、確かに渋さを分類するとしたらジャズですよ、ジャズ。
でも、この店に合うジャズじゃないでしょ、こういう基地外ジャズは。てか、そもそも伝統と格式を誇る(いやよく考えたら伝統も格式もあんまりねぇな)東京JAZZに、渋さなんて出る時代ですか。
そういえば渋さ、とうとうエイベックスからメジャーデビューしちゃったね、ベスト盤だけど。いや関係ないけど。

で本題。
吉田達也のような、特異な才能に恵まれた人が参加するバンドは、

  1. リーダーバンドであり自身が殆どの作曲を手がけている
  2. 他のリーダーに彼自身の色々な腕を買われ参加しているバンド
に大きく分類されるかと思いますが、シカラムータは後者にあたりますね。いや吉田達也側から見て、の話ですが。

元は「大熊亘ユニット」であるこのバンドは、基本はジャズですが、一言で「ジャズ」と言ってしまうと、大きな誤解を招いてしまう音ですね。
ジャズ+チンドン+変拍子+ハードコア、とでもいうような音で、まあつまりは一言で言うと「基地外ジャズ」、で片付いてしまうところは、渋さと似てるような似てないような。

そのシカラムータの新作は、今年の春に行なわれたツアーのライヴ・レコーディングです。
こっち系(どっちだよ!)では、吉田さん以外に、ヴァイオリン他で太田惠資さん、アコーディオンで佐藤芳明さん。そういえば太田さんは渋さと兼務ですね。

全11曲中、カバーが3曲、トラッド2曲。あとの6曲のうち、2曲がなんと吉田作曲。吉田さん以外のメンバーが作曲クレジットされていないところからも、本来「大熊ユニット」であるこのバンドで、ヨッシーの存在感がかなり大きくなっていることが窺い知れます。
一曲目からいきなり磨崖仏ワールド全開みたいな「HERAKLION」。各メンバーの雄叫びにも似たイントロから、大熊さんのクラリネットに導かれるリズミカルなチンドン。でも結局、無茶苦茶な変拍子。笑うしかない。
二曲目「 プレセンテ!(その後のレクイエム)」、三曲目「地中山脈」は、微妙に哀愁を帯びた、日本のストリート感覚溢れるメロディがシカラムータらしくて素敵です。
四曲目「スカラベマーチ」は、シンプルなヂンタというかチンドンのリズムから、徐々にハードコアなリズムへ変化していくあたりは、ただのチンドンバンドでもなければただのハードコアヂャズでもない、まさにシカラムータならではの世界が展開されます。
五曲目、メロウな「ソラミレバ」で暫しの安らぎを得たかと思えば、六曲目、吉田作曲「STARA PLANINA」。個人的にはこのアルバムの白眉ですね。新曲群が従来のシカラムータらしいサウンドなのに対して、既発曲の中で敢えてこの曲を入れてくるあたり、ヨッシーの存在感が(略
強烈な変拍子、ハードコア・ビートですが、決してシリアスになりすぎず、必ず「笑い」の要素を忘れずに入れてくるところはシカラムータのシカラムータたる所以でもあり、俺が好きな所以でもあります。

後半は「不屈の民」「平和に生きる権利」「ターキッシュ・ダンス」、そしてシカラムータのライヴといえば「アイラー・メドレー」。最後、アンコールは「好きになってごめんなさい」。
このあたりはもう、シカラムータの定番中の定番とも言える曲群ですね。

総じて、単なる基地外ジャズではなく、メッセージ色の強いサウンドを、しかも踊れて笑えるセンスでもって力強く聴かせてしまう、いつものシカラムータのライヴを、1枚のCDに美味しく織り込んだ名盤です。
ただ、聴けば聴くほどライヴを見たくなりますね。そういう意味では聴けば聴くほどイライラする・・・。

この記事へのコメント
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://ryogam.blog4.fc2.com/tb.php/74-59a0672f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 Copyright © MotorsportsFlashback 弐 All rights reserved. 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。