吉祥寺という街(サブカルと泥臭さとお洒落)

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転勤で広島に住むことになりました。
広島というと、旅行でも行ったことがない、まさに自分にとっては未踏の地で、それだけに期待と不安が入り混じった複雑な心境です。また、東京に住んで5年、ようやく吉祥寺という街の面白さに気づいたと思った矢先の引越しで、ちょっと残念です。

井の頭公園にて
思えば、東京で暮らすことになった4年前に、バスで吉祥寺に出られるところに居を定めたのは、ほんとうに偶然でした。自分の住んでいるところが、「東京で住んでみたい街」の集計で常に上位に来るような街だと知ったのは、ずいぶん後になってからです。

関西から東京に乗り込んでいった自分としては、行く前から「東京って街は、関西の人にとっては冷たく感じるよ」とか、まあいろいろ言われてちょっと構えていた訳ですが、そんな状態の自分が、実際に住んでみたら意外にもすっぽりハマってしまったのがこの吉祥寺という街、そして中央線文化圏。
そう、中央線の沿線、とりわけ新宿から三鷹あたりまでには「中央線文化」とでもいうようなものがあります。それがどんなものかを一言で表すのは難しいのですが、東京以外の地域(というか関東圏以外の地域)に住む人が「東京」と聞いて思い浮かべる文化的な感じとは全然違う、もっと垢抜けない感じというか泥臭い感じというかユルいというか。
東京に住んでいる人には、「東中野」「中野」「高円寺」「荻窪」「吉祥寺」と駅名を列挙したら雰囲気が伝わるんですが、東京以外に住む人にあの雰囲気を伝えるのは難しいですね。東京で伝統的な「下町」といえば浅草などを思い浮かべるでしょうが、そういう江戸下町文化とも全然違う。そんな「中央線文化」の中心地とも言えるのが吉祥寺という街です。

吉祥寺には老舗ライヴハウス「シルバーエレファント」があり、ここは中央線系プログレの聖地ともいえるハコで、関西在住時にも名前だけは知っていました。それ以外にも、曼荼羅グループの「曼荼羅」「曼荼羅2」「STAR PINE'S CAFE」あたりも頻繁にプログレバンドのライヴを行っています。
これらの吉祥寺ライヴハウス群と、「喫茶プログレ」があることで有名な高円寺。ここにも小さなライヴハウスが点在しており、それらと、江古田(こちらはプログレカフェ「Flying Teapot」でその筋には有名ですね)の「Buddy」。このあたりのLive Houseを根城にしているミュージシャン達を総称する言葉として「中央線系」と言うようです。
具体的には吉田達也壺井彰久鬼怒無月永井敏己といったあたりが代表選手でしょうか。
もともとプログレという音楽ジャンルが大好きだったこともあり、これらの「中央線系」と言われるミュージシャンが作る音に馴染みやすかったというのもありますが、実はプログレに限らす、ブルーズとかソウルとか、どこか垢抜けない、けれどディープな音が、町のお洒落イメージに相反して、不思議に根付いている街です。

吉祥寺でも駅の北、かつ吉祥寺通りから西のエリア、いわゆる「東急裏エリア」と言われるあたりで、Hanako誌やTokyoWalker誌などの吉祥寺特集で取り上げられる老舗の名店やお洒落なカフェなどが集中しています。
この辺りは本当にきれいなお店や、いわゆる「名店」が多く、吉祥寺のお洒落イメージを代表しているエリアと言えましょうが、そんな吉祥寺の持つ雰囲気と対照的なのが、同じ駅の北でも通称「旧近鉄裏」、今は三越と大塚家具が入っている建物の裏あたり、通称「東町」。そしてそこからJRの線路を越えた辺り、通称「南町」。
東町はいわゆるフーゾク街がありますし、南町はというと、JRで新宿方面から吉祥寺に来ると必ず目に入る「ソープランド」という大きな看板を目にするあたりです。いわば、吉祥寺のお洒落イメージとはかけ離れたエリアだったわけですが、だからこそテナント賃料も安いのか、ちょっと東町や井の頭公園通り、サンロード商店街などには存在し得ないへんてこな店が点在しており、そういったところにはサブカルというか泥臭系の音や雰囲気に満ちています。

たとえば南町。新宿方面から吉祥寺を訪れる人の視界に必ず入ってきて、ある意味吉祥寺のパブリックイメージ形成に大きな役割を果たしているともいえる前述のソープランドと、その近所のフィリピンパブに囲まれた中に、DJが70年代ファンク/ソウルをかけまくるBAR(あれをBARというのか微妙に疑問ですが)「ありがと屋」というディープなお店がありますし、そこから道一本挟んだ向かいには、週末には客を交えた一大ブルーズ・セッションが繰り広げられるブルーズ・バー「Golden Bat」、一見して繁華街も終わったかなあ、というあたりにぽつんと存在する貧乏BAR「Stun」、線路を渡って北に行った東町にはマンションの一階部分をウナギの寝床状態に細かく縦に分割し、それこそ畳二畳分ほどのスペースに、たくさん「小物屋」「古本屋」「中古レコード屋」「占い屋」などを入居させている建物があったりします。
また、武蔵野市の施設「吉祥寺シアター」ができて、貧乏な若い演劇人のメッカになりつつあったりします。

「プログレ」「ブルーズ」「70年代ソウル」「演劇」「貧乏若者Bar」・・・どうでしょ。ちょっとは「吉祥寺」「中央線」の雰囲気を読み取っていただけましたでしょうか。

タグ : お引越し 吉祥寺

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