プログレ・オールスターズ (1) ~ Asturias ~

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7月15日(土)から三日に亘り、プログレ・オールスターズなるイベントが、沼袋のサンクチュアリというライヴハウスで行なわれました。
俺が行ったのは15日、「Outer Progressive」と名づけられた日。
出演は、Pochakaite Malko(ポチャカイテ・マルコ)Asturias(アストゥーリアス)。←※リンク先は音がでます注意!ってかほんとはリンクはこっちのほうがいいかも。

実は、このイベントに行くか、それとも7/23の初台DoorsでのKBBの凱旋公演に行くか、悩んでたんですが、翌日のERAも見られるという点と、もう一つ、久々にアストゥーリアス、しかも新メンバーのお披露目があるということで、この週末を選んだわけです。

アコースティック編成のアストゥーリアスが活動するきっかけになったともいえる、ヴァイオリンの北辻みささんですが、こちらにあるとおり、正式に脱退となったようで、個人的には残念なことです。
北辻さんと、ピンチヒッター役の藤本さんが競演することになった吉祥寺SPCでのライヴについては、このblogでも以前に取り上げましたが、残念ながら藤本さんと北辻さんのプレイヤーとしての力量差をまざまざと見せ付けられたものになり、結果として藤本入りアストゥーリアスへの興味が徐々に無くなるきっかけにもなったものでした。
そのエントリにも書いたとおり、バンドという形態をとっていたとしても、あくまでもアストゥーリアスはリーダーでもある大山曜さんのユニットであることから、よほど人前に出せないようなミュージシャンでも起用しない限りは、一人のプレイヤーが変わったくらいでは、音楽性や魅力が激変するものでもないんですね。
事実、藤本入りアストゥーリアスも、『大山プロジェクト』として必要にして十分以上の魅力は持っていたんでしょうが、如何せん、北辻さんのプレイヤーとしての力量が、あまりにも桁外れだったのが、俺にとってはよろしくなかったようで。

そんな訳で、北辻さんの処遇について明言されないまま、藤本入りアストゥーリアスが海外や国内でライヴを重ねているのを横目に見ながらも、徐々にこのバンドへの興味が薄れていくのを寂しく感じていたのが、ここへきて北辻さん脱退と藤本さんの代打終了が公式にアナウンスされたのを知り、新しいヴァイオリニストを加えたこのバンドがどのような変化を見せるのか、というよりも、自分自身のアストゥーリアスへのリハビリ(←大袈裟)のつもりで見に行ったという感じでした。

結論から言うと、新しいヴァイオリニスト、伊藤恭子さん。

彼女とて、以前の吉祥寺SPCの藤本さん同様、北辻さんとの聴き比べ、なんちゅうシチュエーション下では、藤本さんと同様、物足りなさが感じられたかもしれませんが、今回、幸いにしてヴァイオリニストは一人でした。
そして、正式発表からライヴまでの期間を見ても、あまり練習する時間もなかったのではないか、という側面も踏まえて考えると、これはもう十分ではないでしょうか。
少なくとも、結構な技巧を要求される楽曲も卒なく弾きこなし、テクニック的には問題ないと思われます。
北辻さんの持つ、鋭利な刃物か、氷の切っ先のような鋭さは望むべくもありませんが、藤本さんとはまた違った柔らかみのあるヴァイオリンは、ある意味、今のアストゥーリアスには向いているのかもしれません。
ま、「癒し系プログレ」を謳いつつ、一旦北辻さんがステージで弾くと、どんなゆったりした曲でも、客席全体に、えも言われぬ緊張感が拡がっていましたからねえ。
ヴァイオリンの音色そのものは柔らかで豊かなのに、プレイ全体が醸し出す雰囲気はそれとは正反対に鋭い、というコントラストが見事でした。いまさら惜しんでもしゃーないんですが。

ところでこのイベントが行なわれたライヴハウス、沼袋サンクチュアリですが、ライヴハウスのロゴを見ると、SANCTUARYの「T」の字が十字架みたいになっています。
そしてロゴに描かれているのは、翼の生えた天使
あーもう、見ただけで分かる、メタル系の小屋ですね。ここまでわかりやすいと、潔い、てなほどに。

「んなことがライヴの内容とどんな関係があるんだよ!」

という話もありますが、これが関係あるんですよ。
音圧の大きなメタル系の音作りに慣れていると思われるこの小屋で、アコースティック・アストゥーリアスの魅力が全面的に出たか、というと、甚だ疑問だったわけで。
あの狭さなら、いっそアンプは最小限にしてしまえば、それはそれで面白かったかもしれませんが、ピアノというかキーボードが生ピアノではない以上、アンプを通さざるを得ない訳で、必然的に他の楽器とのバランスを考えると、ヴァイオリンもクラリネットも音をラウドにせざるを得なかった、てなところでしょうが、特に新ヴァイオリニストの伊藤さんは、この種の演奏形態は初めてとのことで、イマイチ音響面でこなれていなかったように思います。

あと気になった点がもう一点。
某2ちゃんねる(どこが「某」なんだよ)でも指摘されていましたが、大山さんのMCが、かなりしんどくなってきています。
「喋り」が苦手であろうことは聞いていても分かるんですが、それに加えて生来の生真面目さが出ているのか、つっかかえながらも、なんとか必要な情報を楽しく客席に伝えよう、としている、その努力が聞いている方に伝わってきて、痛々しいというか。
喋りが苦手といえば、この日の対バンであるポチャの荻野さんもそうだと思うんですが、あちらは基本的に「ふざける」ことが出来る人のようなので、朴訥とした中にも毒や笑いがあっていいんですが。
新メンバーに喋らせる訳にもいかんでしょうが、筒井さんや川越さんが喋ってみるとどうなんだろうか。
或いは、大山さんが喋るなら、もう笑いをとろうなどとはせず、必要な情報を淡々と伝えるだけのMCに徹するとか。

以上二点が気にはなったものの、他は文句のないライヴでした。
特に良かったのは、大山楽曲以外の、筒井香織さんの曲や川越好博さんの曲が、見事に「アストゥーリアスの曲」として昇華されていた点。
前述の通り、あくまでも「大山曜ユニット」であった今のアストゥーリアスが、徐々に「バンド」としての有機的な色を出しつつあるのが頼もしく、今後出るであろう新作(なんかメジャーレーベルから出すとか息巻いています、いや息巻いてはいないですが、本当に出るんだろうな、をい)が実に楽しみになります。

タグ : Asturias プログレ・オールスター 北辻みさ 筒井香織 川越好博 大山曜 伊藤恭子 プログレ 中央線系音楽

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