今日の一枚 (Home / THE CORRS)

裏MotorsportsFlashback。
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Home / THE CORRSちょっと変な音楽の話ばかり続いているので、ここらで普通のポップバンドの話を・・・

自分は、こと洋楽に関しては、基本的に古いというか、ベテランのミュージシャンの作品が大好きです。
そりゃ80年代に人生で最も多感な時期を過ごしたもんですから、古いのは仕方ないとしても、それにしてもちょっと趣味が古いんじゃないか、とも言われますが、そんな中で、比較的新しいというか、ほとんど新人バンドというイメージで捉えていたコアーズ
でも、よく考えてみたら、もう彼女達も10年選手ですねー。
アンドレアは昔も今も、とってもかわいいですけどね。

この作品は昨年の秋口にリリースされており、今になって何でこれについて書こうと思ったかというと、決してB※さんのようにアルバムのリリースに気付かなかった訳ではなくてw、晩秋にリリースされた彼女達の新しいDVDを最近見たことがきっかけです。
というわけで、東京行脚のエントリを中断して、これを書いている訳ですが・・・

彼女達はデビューから大好きなバンドで、95年に出たファーストアルバムを、当時、難波のタワーレコードの試聴コーナーで聴いて即買いしちゃいました。
その数年前、心斎橋に「マーフィーズ」というアイリッシュパブがありまして(今もあって、なんか日本最古のアイリッシュ・パブらしいです)、ひょんなことからそこに入って飲んだギネスビールにハマってしまい、それ以降アイルランドの文化・政治・音楽に興味をもっていたこと、それと当時はデヴィッド・フォスターという人に、それなりの信頼を置いていた(ま、今でもですが)こともあり、バンドのスペック的に興味をそそられるものがあったことも事実ですが、何より音を聴いて、まいりました。
そのアイルランドのトラッド色と、フォスター御大の持つソフィスティケイトされたコンテンポラリーな色のブレンド具合の絶妙さ。
シン・リジィが、アイリッシュ・トラッドとハードロックの幸福な出会いだとしたら、コアーズは、アイリッシュ・トラッドとコンテンポラリー・ポップ、もしくはチャート・オリエンテッドなポップの幸福な出会いとでも言いますかー・・・

その絶妙具合は続くセカンドアルバム『トーク・オン・コーナーズ』でさらに向上することになります。
未だにこのセカンドが彼女達のオリジナル・アルバムとしては最高傑作だと信じてやまないんですが、セカンド発表後、彼女達はフォスターの下を離れ、アンプラグドのライヴ盤を挟んだあと、なんと、デフ・レパードやブライアン・アダムスで有名な、恐怖の金太郎飴プロデューサーロバート・ジョン“マット”ラングと組み、あからさまに全米進出を狙ったあざといアルバム『イン・ブルー』をリリースします。

既に地元アイルランドを含むヨーロッパでは、彼女達はホールを越えてスタジアムクラスの動員をも可能にするだけの人気を誇っていたはずですが、ここで一気にアメリカをも制覇しようと考えたのでしょう。
結果、ストロングだけど下衆なメロディが満載のこのアルバム、思惑は見事に当たり、シングルカットされた『ブレスレス』はメガヒット、アルバムもアメリカを含む全世界で1000万枚を超えるヒットになりましたが、アイリッシュ色が極端に薄められたこのアルバムを嫌うファンも多く、彼女達自身もインタビューなどで折に触れて
「コンサートでは今まで通り、トラッドやアコースティック・セッションもやるわ」
とか
「活動拠点をアメリカに移すなんてことはしないわよ」
とか言って、古いファンのブーイングに対して気を遣っている様子が伺えたものでした。

『イン・ブルー』のアルバムに伴うジャパンツアーの東京公演は、有楽町の東京国際フォーラム、ホールAでした。
通常のロックコンサートとは違い、大人し目の観客達と、会場の上品な雰囲気も相俟って、ライヴコンサートが開始されても、ちょっと盛り上がりに欠ける状態で、曲間、アンドレアタンがちょっと居心地悪そうにしている中、

「アンドレアー!!アイムヒァ!」
・・・と客席から叫んでみたところ、
「ハ~イ」
と返事して、こちらを向いて手まで振ってくれました!!
あの瞬間だけは、アンドレアタンと俺の心は一つになったと今でも信じておりまして・・・いい思い出です、はい・・・。

その後、客席から次々にアンドレアに呼びかける声が掛かったのは言うまでもありません。また、アンドレアタンだけでなく、シャロンやキャロラインへの声援もある中、ジムだけが声がかからなかったんですが、見かねて誰か(男性)が唐突に太い声で「ジム~」と呼びかけ、会場中が大爆笑したのを思い出しました。

なかなか肝心のアルバム『Home』に到達しませんが、要は、マット・ランジと組んで、それなりに商業的な成功は得たものの、やっぱり彼女達自身も、あの極端にコンテンポラリー色を強めたアルバムには違和感があったのか、はたまたシャロンの出産による長期活動停止中に頭を冷やしたのか、幾分アイリッシュに振り戻しがある作品『ボロウド・ヘヴン』。
出た当時はそれなりに愛聴していましたが、ある意味『イン・ブルー』以上に「実験くん」っぽさがあるのが仇となったのか、その後あまり聴くことはありません (゚∀゚)アヒャ

そしてやっと新作。
『ボロウド・ヘヴン』でも、亡くなった彼女達の母親に捧げられたと言われる曲がありましたが、このアルバムは、完全に彼女達コアー家兄弟による、母へのトリビュートとして作られています。
アイリッシュ・トラッドのアルバム、と言われていますが、実際は「トラッドを含むアイリッシュ・ミュージックのカバー集」というのが正確な表現でしょう。
インスト・ナンバーや、ゲール語で歌われるナンバーなどはまさにトラッドなんですが、敢えて土臭さを抑えていたり、逆に『アンプラグド』でも取り上げていた、アイルランドの英雄、フィル・ライノットの『オールド・タウン』を、敢えてトラッド色を強めたアレンジ(っても『アンプラグド』アルバムとほぼ同様のアレンジですけど)でやってみたりするあたり、彼女達なりに「原点回帰」を図っているところが見受けられます。
これなら、『イン・ブルー』で愛想をつかしたオールド・ファンも納得の出来ではないでしょうか。

ただ、残念なのは、キャロラインの不在。
正確には不在ではなく、バウローンを叩いたり、コーラスは入れたりしているんですが、ドラムセットを叩いていません。
ちょうど今回、キャロラインの妊娠・出産期とレコーディング時期が重なってしまったためと思われますが、シャロンの妊娠期は活動を控えていた彼女達が、なぜ敢えてキャロラインの時は無理を押してでもこれを作ったのか(しかも前作からたった一年という短いインターバルで)、ちょっと不思議でした。
無論、母に対するトリビュートということで、あまり後ろにずらし込むことを避けたかったというのもあるでしょうけれど。

その回答は、ごく最近リリースされた、彼女達のDVD『オール・ザ・ウェイ・ホーム』の中にありました。

おそらく、彼女達はこの作品を最後に、無期限の活動停止を目論んでいるのではないでしょうか。
DVD中で彼女達がそれらしきことを口にしているのを見ると、どうも、キャロラインの出産ということ自体が、彼女達にとってバンドを休止させるきっかけになっているように感じます。

キャロラインとシャロンの二人が家庭を持ち、母となっている状況で、これまでどおり、マンモス・バンドとしてのコアーズを維持していくだけの活動は出来ない、ということでしょうか。
アトランティック・レコードと彼女達の契約が、どうなっているのか知る由もありませんが、まあ、姉妹バンドですし、特に仲たがいをしたわけでもなさそうですから、今後一切コアーズの新作が聴けなくなるなんてことはない、と信じたいですが、少なくともメインストリームでメジャーレーベルから、今後数年で何作、という契約をする気はなさそうな空気が漂ってきます。

思い過ごしならいいんですが、これはいちファンとしては寂しい限りではあります。
多くの珠玉の名曲群を生み出し、届けてくれたことを嬉しく思いながら、育児に手が掛からなくなり、オバサンになった頃、また彼女達が戻ってきてくれることを信じています。

この記事へのコメント
TBありがとうございます。そしてこのような共感記事こそTBに相応しいですね。再度ありがとうございます。

コアーズ、DVD見た時、やっぱり同じような感想を持ちました。新作を楽しみにして、新しいライブも見れると喜んだのもつかの間、やはり女性という性だからしょうがないのでしょう。10年くらいしたらきっと戻ってきてくれる、そしてまた最高の作品を聴かせてくれると「信じたい」ですね。温かく見守りましょう。
2006/01/29(日) 01:32 | URL | フレ #-[ 編集]
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2006/01/29(日) | ロック好きの行き着く先は…

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