2007年02月

裏MotorsportsFlashback。
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 世界最速のインディアン(公式サイト)

 またしても「世間の評価がどうであれ、俺はこの映画好きだ」という映画。
ソニー・ピクチャーズでロジャー・ドナルドソンが監督っていう部分だけを見ると、
「はいはい乙。ハリウッドの量産エンタメムービーの一つですね」
となるところですが、ちょっと待ったぁ!

世界最速のインディアン
 サー・アンソニー・ホプキンスが、出会う人がみなそのキャラクターに魅了されてしまう愛すべきスピード狂の老人、バート・マンローを怪演しています。言うまでも無くハンニバル・レクターとは全然違うんだなこれが。さすがサー。
 そして監督がロジャー・ドナルドソン。
 彼はこの映画の製作と脚本も担当しています。
 いろんな記事を読むと、この映画ができたのは、私費まで投じたドナルドソンの情熱があってこそだったということがよくわかりますが、それがちょっと意外でした。
 ドナルドソンのフィルモグラフィをざっとおさらいしてみると、とてもこんな「個人的にこだわりの小品」を撮る人には思えませんもん。
 『カクテル』は当時売り出し中のトム・クルーズにフレアテンディングをやらせるというスター映画。
『追いつめられて』はケビン・コスナーの隠れた傑作サスペンス。
『ゲッタウェイ』は監督:ペキンパー、脚本:ウォルター・ヒル、主演:マックイーンの大傑作をアレックス・ボールドウィンでリメイクしたトホホ作。
爆笑必至エロSFの迷作『スピーシーズ/種の起源』、CGによるヴィジュアル・エフェクトとピアーズ・ブロスナンだけが見ものだった火山パニック映画『ダンテズ・ピーク』、再度ケビン・コスナーと組んだ外交・政治サスペンスの佳作『13デイズ』、コリン・ファレルとアル・パチーノの二枚看板『リクルート』はCIAの内幕暴露的な話ありーの、世代の違う二人によるバディ・ムービー的要素ありーの、『追いつめられて』にも似たどんでん返しもありーの、という欲張りな良質エンタテイメント。
ハリウッドのシステムの中で、与えられた予算の中で、企画の趣旨に則って過不足無く映画を撮る、いわゆる職業監督。これがドナルドソンのパブリック・イメージ。
ただ、そんな職業監督が、自分の撮りたいと思う映画を何の制約もなしで撮った映画。っても無論、予算的な制約は大いにあったことは、劇中のハイスピード走行中を描くヴィジュアル・エフェクトがお粗末だったことからも窺い知れますがね。
そして、脚本も書いているドナルドソン自身の「職業監督」としての卒のなさが、自身の一途な思い入れだけが空回りする自己満足的な映画になることを見事に防いで、愛すべき一人の老人を主人公としたコミカルなロード・ムービー、そして愉快なサクセス・ストーリーとして成立させています。
たとえばバートがアメリカのボンネヴィルを目指してニュージーランドを発つ時、誰も老いぼれの酔狂に付き合おうとせず見送りがいない中、かつてビーチでバートと競ったことのある暴走族が見送りに来るシーン。
アメリカに渡ってからの、ヒスパニック系の中古車ディーラーやゲイのモーテル受付係、原住民の老人、荒野の未亡人、休暇で帰郷しているベトナム従軍中の若者、そしてボンネヴィルで出会う大物レーサーらとの間に芽生える友情、愛情・・・いちいち娯楽映画のツボをきっちり押さえ「見る側を退屈させまい」という目的に沿って人物やエピソードが形作られています。
個人の情熱で、作家の作りたいものを作っているんであっても、決して観客をおろそかにしない姿勢はお見事。

 相変わらず、専門用語になると陳腐な誤訳が目立ってウザくって仕方が無い戸田奈津子ばあさんの字幕が多少気になるものの(字幕監修にモリワキが付いていながら「アクスル」と「アクセル」を間違えるたぁ、どういうこった)、実にいい映画を見せてもらいました。

ドナルドソンやるじゃん!そして何よりアンソニー・ホプキンス万歳!

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せっかく東京に行ったんだし、広島じゃまだ見られない映画とか、広島じゃ今後永遠に見られない映画とか、とにかく見よう、ということで3本見たのが以下。

虹色★ロケット
下北沢にある短編映画専門の映画館、短編映画館 トリウッドにて。
観終わったあと、すごくニュートラルに清清しいというか、必要以上に感情を動かされるわけではなく、でも観てよかったと思わせられる、いい映画でした。

芸術的銀河科――
かつて生徒が作ったそのおかしな学科に、不思議な転校生がやってくる。名前はユカ。
持ち前の明るさでユカはすぐにメンバーの環に溶け込んでゆく。
薬物依存やイジメ、恋人の死。様々な過去を生きてきた仲間たちの中で、自殺未遂をしたミナミだけが、未だに"それ"を乗り越えられずにいる。
そしてユカもまた、難病に冒され、壮絶な過去を抱えていた。
誰にも変えることが出来なかったミナミ<死にたい者>の想いと、全てを捨てる決意を固めたユカ<生きたい者>の覚悟が衝突する…
果たしてその先に待つものとは?
「生」と「死」、どちらにも真っ正面からぶつかってゆく7人と、それを見守る顧問のトムやヤブ医者ハルカ、意地悪な神様。
厳しい冬を優しくあたためるような、それぞれの命の物語。
「広島じゃ今後永遠に見られない映画」だろうねこれ。
同じ学校に通う高校生が、学校からの依頼で撮影した、いわば「教材」。
完全に自主映画です。しかも、高校生の映像制作集団が作ったといっても、ポイントは「学校からの依頼で」という点。
つまり、若い世代のクリエイターが作ったものなのに、これは大袈裟に言えば「体制側」からの要請で作ったものであって、ありがちな反体制とかそういう部分は皆無。
世間では大層な褒め言葉が飛び交っていますが、所詮はプロではないアマチュア集団が作った作品だけに、技術的に云々するのは完全にお門違いでしょう。
でもこの映画の持つテーマ、まあそれは「生きること」「命の大切さ」なんだろうけれども、それをこれだけ綺麗にまとめた脚本は見事でしょう。果たしてこの手垢にまみれたテーマを、ちゃんとエンターテイメント性を含ませながらも、これだけきっちりとまとめられる「プロの」脚本家がいるでしょうか?
ごく最近、渡辺文樹の『御巣鷹山』(ひどい映画!)を観て酷い脚本に幻滅させられただけに、余計そう感じます。って比較対象が酷すぎるか。
しかも時折劇中に飛び交う「セリフ」の秀逸なこと。

「生きる覚悟は、できたか?」

こんなセリフを、何の衒いも無く使えてしまい、それが劇中でイマドキの高校生に喋らせても全く違和感がないキャラ造形はお見事としか言いようがなく、もしかしたらこの脚本は奇跡の賜物か。。。
主演の高校生7人、芝居が自然とか不自然とかではなく、脚本、キャラ造形が見事すぎて、芝居しているという状態じゃあないんでしょう。殆ど素。だがそれがいい。女性陣が特に素晴らしい。

長州ファイブ
シネマート六本木にて。
こんなとこに映画館あったっけ?ちょっと離れただけでガラッとかわっちまう、それが東京。
近代日本の礎となった、長州藩から英国へ密航した五名の若者、即ち井上聞多(後の馨、初代外務大臣)、遠藤謹助(大阪造幣局局長)、伊藤俊輔(後に博文;初代内閣総理大臣)、野村弥吉(後の井上勝;国内初の鉄道敷設に尽力、初代鉄道局長官)、そして山尾傭三(現東京大学工学部を創設、国内初の聾唖学校設立に尽力)。
五名の中で最も知名度が低いと思われる山尾傭三を主人公に据えたことが、物語の自由度を高めたと言えましょう。
そしてこの映画、なにがいいといって、松田龍平。
『御法度』で出てきた時は、なんだか生っ白くて気持ち悪いなあ、親父さんの持つ男っぽさが全然ないや、と思ったんですが、いつのまにか親父の幻影などどこ吹く風とばかり、実にいい役者になりました。
彼が演じた、形の上では武士を捨てつつも心情的にはサムライであり続けた山尾傭三の潔さ、美しさ、男臭さ。
そのキャラがこの映画を支えているし、ひいては松田龍平自身がこの映画を支えていると言えます。『悪夢探偵』も観にいこうっと。

ユメ十夜
シネマスクエアとうきゅう。
単館系の雄として名を馳せたのも今は昔。。。新宿近辺にもシネコンができたり、古い劇場もリニューアルしたりすると、あの妙に前後に長いレイアウトといい、酷い音響といい、もうその役割を終えたと言っていいんじゃないですかね。
あえて「シネマスクエアとうきゅう」を名乗らず、「新宿ミラノ4」でいいじゃんか。
劇場の話はともかくとして。
原作も漱石の作品としては極めて異色ですが、これを10人の映画監督で10分程度の小品を集めたオムニバス。
大御所市川崑から、異端実相寺昭雄(合掌)、Jホラーの旗手清水崇、西川美和とか山下敦弘とかの新進気鋭の作家たちまで、10人の作家のイマジネーションを無心で楽しむ映画。そして、誰それの作品がいいだの悪いだの言い合う。
シリアスにならず、とにかくそういう楽しみかたをする映画で、あまり各作品について細かく考え詰めるものではないです(実際、展開がまったくもって意味不明な作品も多々あり)。
ただ、やっぱりもうちょっと各エピソードを細かく見直したいですね。ということで広島で公開されたらもう一回観ようそうしよう。

2月11日(日)三軒茶屋グレープフルーツムーン
る*しろう2ndアルバム『3.27830』発売記念ライブ

1月に大阪の実家へ顔見せに帰った際、いくつかのCDを買いだめしましたが、その中でも今日までiPodでヘヴィ・ローテーションになっているのが、る*しろうが昨年末にリリースした2ndアルバム『3.27830』。
ここでレビューを書こうと思いながら、書くために聴き始めるとそのまま聴き込んでしまってなかなか書くところまでいかない、と・・・
でレコ発ライヴは11日(日)。日曜日ということで諦めていたんですが、よくカレンダーを見たら月曜が祝日!しかも2月の勤務を確認すると、10日(土)から12日(月)まで、暦どおりの休みが!

こ、これは、レコ発に行くしかないのでは!!!

ということで行って来ました東京。
当日は18時30分に開場、19時開演予定だったので、18時過ぎに三軒茶屋到着。三茶へ行くと必ず立ち寄る、東京で唯一の盛岡じゃじゃ麺が食べられる店、じゃじゃおいけんに寄りたかったんですがちょっと時間がない。泣く泣く今回は諦めて、直行でグレープフルーツムーンへ。
既に地下の入り口にできた行列の最後尾がビルの敷地をはみ出して道路に達しているのを見て、「しまった遅かったか?」と思ったものの、冷静に人数を数えてみると、まだ20人も並んでないのを確認。ああよかった。
5分程度押して開場。場内は前に椅子席、後ろがスタンディングでしたが、そういう状況だったので楽々で椅子席をゲット。これが判断の誤りだったことに気付くのは後になってから。
ステージにはドラムセットが2つセッティングされています。
客席から見て左手はシンプルなセットで、多分これはハコ備え付けのセットでしょう。そして右手には、スタンドとラックで組まれた、ひときわデカイセットが。。。(後に菅沼さんの持ち込みのセットだと判明)。これはつまりツインドラムでの展開もあり得るという訳で、ゲスト参加でTaiquiさんの名前が出ていることからも、(0゚・∀・)ワクワクテカテカ

ライヴは、おなじみとなった「裏る*し」からスタート。ちなみに今回の編成は、ギター:美也子姫、ドラム:井筒さん、ピアノ:菅沼さんでした。
そのあと、Djamraのステージが開始。
る*しろうとDjamraは、互いに相手のことを「兄弟バンド」と呼び合うほど仲が良く、互いのライヴに対バンとして呼び合うような関係になって既に3年になるらしく、その状況を詠った歌からスタート。やはり今回、る*しろうのイベントということで、彼らはいわばビジター。厳しい状況であればこそ、場をさらってやろうという関西文化圏特有の芸人根性が垣間見えるMCなども交えつつのステージは、相変わらずお遊び部分は徹底的に遊び、シリアスな部分は徹底してシリアスに決める、ハイパーテクニカルジャズロックを聴かせてくれました。
る*しろうのサイトのBBSでは、美也子姫自らの紹介文で相変わらず「変態」と形容されていますが、いやだから全然変態ぢゃない!楽曲・テク・ステージングとも、到ってまっとうな「カッコいい」ジャズロックでした。

2番手は日比谷カタン。こちらはまあま紛うことなき変態でしょう。座って生ギターを弾きながら歌うだけなのに、歌とMCと生ギター一本で、ハコの中の空気を完全に独自のシアトリカルな世界に変えてしまうあたりは毎度ながらお見事としか言いようがありません。
今回はMCでヲタ系のネタを交えつつ(えぇプログレヲタはヲタの一ジャンルとして確立してしまっていますよね言うまでも無く'`,、('∀`) '`,、)

そして真打として登場の、本日の主役、る*しろう!
さっき書いたように、まだアルバムレビューも書いていなかったのと、今回、レコ発ライヴということで、ニューアルバムに収録されている曲がほぼ網羅されていることから、アルバムレビューも兼ねて各曲についてつらつらと書いていきます。

魅惑のハワイ旅行
いきなり最初から飛ばしまくります。サウンドはヘヴィに、演奏は緻密に、シャウトは高らかに!近年ハードコアトリオなどで喉を鍛えている金澤さんのシャウトは勿論、井筒さん・菅沼さんの、普段おとなしい人がやけっぱちになったかのようなシャウトも凄みがあります。
この曲に限らず、アルバムヴァージョンでは幾分静かな部分もあって、静と動のバランスが取れているんですが、ライヴではひたすら力で押して押して押しまくり、結果的にベースレスのトリオとは思えない重量感溢れるヘヴィロックに仕上がっています。
ニューアルバムのジャケットにも描かれており、今回のアルバムのテーマとも言える「犬」。これもヘヴィかつアグレッシヴ、井筒さんのソロはそこいらのグランジやメタルバンドかと思うくらいヘヴィで、しかもそれらのバンドが尻尾を巻いて逃げ出すくらいテクニカルにビシビシ暴れます。
日曜の昼間にドアを叩いて起こさないで(略してノック)
一昨年の山口県徳山でのライヴで初めて聴いた曲ですが、なんでも、とある日曜の昼下がり、井筒さんが部屋で寝ていたら、訪問販売が扉をノックして、折角寝ていたのに起こされたことに対する怒りを込めて作られた曲だとかなんとか。
菅沼さんのバスドラによるノックの音からスタートするアレンジはアルバムと同様。菅沼さんのドラムがパワフルかつ手数も多くうねりまくります。
ヌマザパ組曲(ヌマザパ~ヌマザパII)
ニューアルバムには、ファーストに収録されていた「ヌマザパ」の続編もしくは変奏曲とも言える「ヌマザパII」が収録されています。今回のライヴでは「ヌマザパ」と「ヌマザパII」の合体ヴァージョンでしたが、このヌマザパ、なんと全部で7曲の構想があるらしく、いずれは「ヌマザパ」だけでライヴができるかも、とか行ってました(;´Д`)
細かいピアノのフレーズに続いて井筒さんが奏でるギターと、いつもよりフリーな菅沼さん。珍しく金澤さんがリズムキーパーとしてバンドを統率するなか、ギターとドラムが暴れまわります。
る*クスチャー
ニューアルバム中のハイライトとも言える楽曲。
最初に聴いたのは新宿ライヴ・フリークだったか?それからも曲は磨きこまれて、ニューアルバムでは、彼ららしくアレンジに工夫が凝らされた、大変面白いものになっています。
ただ、これを改めてライヴで・・・となると難しいんじゃ?と。
はい。俺が悪かったです。ちょっとでもそんな疑いを持った俺が悪うございました。
アルバム以上にドライヴ感がアップし、凝った構成の楽曲にも関らず、ノリ一発的な勢いも大いに感じさせる素晴らしいものになっています。
冒頭のラップ、アルバムを聴いた限りでは誰の声なのか、いや井筒さんじゃないから多分菅沼さんかな、とは思っていましたが、声を変えているせいもあり、なかなか菅沼さんだと断定できなかったのに、やっぱり菅沼さんでした。
ちょっと軽めのピアノとギターのフレーズに乗っかったその菅沼ラップに続いて金澤さんのヴォーカルがいつになく抑え気味で普通のジャズヴォーカルみたいな・・・と案の定途中で姫の声がデス声に変化します。
と思ったら、デスシャウトの直後、人数の少ないマグマというか脱力した高円寺百景というか、とにかく明らかに聴いていて3人だけが歌っているとわかるコーラスが続きます。
そういえばファーストアルバムは吉田達也プロデュースでした。そう思って聴くと、そういえば明らかに吉田達也色が色濃く出ていると分かる部分がそこここに見られたんですが、セカンドはバンドのセルフ・プロデュースで、吉田色はほとんど感じられません。そんな中で、この曲だけは特にコーラスワークが吉田達也的で、近年高円寺百景などで吉田達也近辺で活躍している美也子姫としては、やっぱり影響受けてるのかなあと。
ヘビダンス
ニューアルバムの中では一番プログレ展開が強いの曲。途中フリーっぽいところが混じるのがいかにもる*しろう的ですが、人を食ったようなタイトルは出だしのギターとピアノの高速ユニゾンで奏でられるインドっぽいメロディからでしょうか。笑いを取る曲のようでいて、途中からどんどん展開がシリアスになっていくところが、このバンドの懐の深さというか引き出しの多さというか。
そして今回のライヴでは、アイン・ソフ(旧・天地創造)の現ドラマー、Taiquiさんが参加して、ダブルドラムで演奏されました。
日本におけるカンタベリーミュージックのトップグループとして認識されているアイン・ソフですが、バンドの歴史の中で断続的に訪れる活動休止期間があまりにも長いこと、近年はライヴこそ行なわれるものの、特に新作を出すわけでもないこと、などから、関西シーンに於いても、所謂「懐メロバンド」としての存在価値しか持ち得ない筈が、どうしてどうして、ライヴで見ると現役なんですね。でなければポセイドンも今年のメキシコのBajaに送り込もうなんて考えないでしょうし(なにしろ同行するのが内核の波ですぜ)。で、そう感じさせる最大の功労者はメンバー中最若(っつっても既に40台後半の筈)のTaiquiさんの強烈なドラミングによるところが大きいのではないかと。以前KBBとのジョイントを見た時も、実質バンドを仕切っていると思われるキーボードの藤川さん以上にステージでバンドを引っ張っていたのがTaiquiさんでしたから。
そんなTaiquiさんと菅沼さんの強烈なツイン・ドラム。音こそデカイものの、見た目とは裏腹にかなりかっちりしたリズムでバンドを底支えしている普段の菅沼さんのドラミングですが、煽り煽られ、もの凄いことに。Taiquiさんがハコ備え付けのドラムセットだったのが残念ですが、あの狭いグレープフルーツムーンで、音圧もテクニックも高い二人のドラムを間近で見られたという、まさに至福の一時でした。
寂れた街
井筒さんのペンによるこの曲は、かつて賑わっていた地元・徳山の商店街が、帰郷してみたら寂れたシャッター街になっていた、という情景を描いた曲だそうですがね。
アルバムではそのコンセプトのとおり、寂しさを感じさせるギターのリフとクラシカルなピアノのフレーズが延々と繰り返される静かな曲ですが、ライヴではリズムこそオリジナルに忠実に大人し目ですが、ギターは結構好き放題に動き回ります。うーんなんかシャッター街の侘しさとかいうよりも、明け方の歌舞伎町みたいな、外から見たら人も少なくて侘しいけど扉一枚向こうは毒々しく騒々しい夜の延長の世界が、というイメージに。
-アンコール (1)-
94k2(串カツ)
アンコールでは、ニューアルバムから演奏していない最後の曲。浪速音楽シーンとの濃密な交流から生まれたwらしいんですが、大阪ネイティヴの俺に言わせれば、立ち飲み系串カツなんて、いわゆる大衆食だし、食べたからってこんな曲ができてしまうような素晴らしいもんじゃないと思うんだけど、まぁそれはそれです。
アルバムでは寸劇めいた導入部を持っているんですが、ライヴではDjamraのメンバーが寸劇を担当し、ステージと客席の間の狭っくるしいところに車座に座り、妄想宴会を繰り広げていました。
最後、トマトと牡蠣のコーラスのところでは、客席に手拍子を求めていましたが、変拍子叩きにくいし!まああの狭いグレープフルーツムーンに来る客層ですから、いづれもニューアルバム聴きこんでから来た筋金入りの連中ばっかりで、問題ないか。
時間もかなり押しているようで、この演奏で大団円となり終了するか、と思われましたが。。。
-アンコール (2)-
ヲーリーすーる
グレープフルーツムーンのスタッフに延長の可否を確認したあと、大ラスにはファーストアルバムからの、ライヴの定番曲であるヲーリーすーる。
これは中来田さんがベースで、そしてTaiquiさんがドラムで、カタンさんがコーラス??で参加し、本日のオールスターキャストにより、大盛り上がりで終了。
ファーストアルバムは、吉田達也という外部プロデューサーにより、かなり冷静にバンドの持つ多彩な魅力を意図的に強めたものだったのに対して、今回の新作アルバムは、バンドによるセルフプロデュースということもあり、本来の「やりたい放題」な部分がより強められたものになっているように感じますが、ライヴでもそういった部分が出ていて、かなりヘヴィでハードコアっぽい部分が強くなりつつあるな、と。
ただ、どんなにハードコアっぽくなっても、笑いの精神を決して忘れない。そしてやりたいことをやっているんだから楽しいんだ、という、演奏する側が感じる「楽しさ」が感じられるところが、単に「怒り」をテーマにした凡百のハードコアバンドとは違うところでしょう。
このニューアルバムのレコーディングもあり、昨年は結局、山口県への里帰りライヴは実現されませんでしたが、この4月には再び徳山にる*しろうが戻ってきます(前回の徳山ライヴの模様はこちら)。平日なのがちょっとアレですが、なるべく休みを取って、見に行きたいな。

崩壊した家庭の再生とか、身近な死を通して思春期の少女が生きる意味を考えるとか、そういう部分は確かにある映画です。で、そういう視点で見ても、これは極めて優れた映画だと思いますし、世間的な評価もそういう部分に集中するでしょ。
ある事件をきっかけに、崩れかけていた家庭が再度結束していく過程を描いた映画。「社会も家族も病んでいる現代」という時代性も持った、社会性の強い映画とも言えます。
家族みんなが何らかの問題を抱えて生きており、その問題故に自殺未遂をしたり、約束された将来を敢えて棒に振ったり、家を出て行ったり、仕事を辞めたりしている家族。そしてそんな中で唯一「普通に」生きている主人公。

※注意※ この先微妙にネタばれあり。
ちょっとでもこの映画に興味がある人は、まず劇場に見に行きましょう。
それからこれを読んでくだちい。

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