2006年12月

裏MotorsportsFlashback。
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近年、新しいバンドのメンバーの顔ぶれを見て、これほど期待感を煽られたバンドは久しくなかったSalle Gaveau(サルガボ)。
遂に今回その音を生で聴く機会を得ました。

結論から言うと、得られた満足感は予想通り、そして音は・・・正直、一発のライヴでのゲストとかいうんではなくて、パーマネントのバンドでこれだけのオールスターキャストを揃えるとなると、「どういう音になりそうだ」なんて予想は不可能だったので、何とも言えませんよ。
冒頭から最後まで、5人の個性が(鬼怒さんの不条理MCなども含めw)見事に発露し、それらが調和されていく様子を見るのは、大変面白い経験でした。

フォーマットそのものは、ジャズ系のバンドにありがちなものです。フォーマットだけは、ね。

曲全体の大枠はちゃんと作りこまれていながらも、途中でインプロを挟みこみ、メンバー間でソロを回したりするというもので、その意味では、「全く未知の音楽体験!」などと持ち上げる気はさらさらありませんが。
しかしながらフォーマットはともかくとして、その枠内で産み出される音楽の、この純度の高さ、完成度の高さ、そして新しさ。
や、これ確かにタンゴをベースにした音作りなんでしょう。そもそもドラムいない。パーカッションもいない。「打楽器奏者の排除」という編成も、南米の本来のタンゴの有り様に基づいている訳で。
しかしながら、打楽器レスというトラディショナルなアルゼンチン・タンゴの様式を踏襲しながら、過去のタンゴのトラディショナルな名曲を一切取り上げていない。ここらあたり、そもそもタンゴというフォーマットに甘んじる気は全くないようです。

何を書いているのか全くわからなくなってきました。駄目ですね。
気を取り直してライヴレポ

会場である渋谷公園通りクラシックスに到着した時は、まだリハーサルの真っ最中。どうもミクツのこのバンドのコミュで某レーベル主催者Mさん(だと思うが?てかこのバンドのアルバムは鬼怒さんのとこからのリリースになる筈なのにえらく熱心な人だね)が、
「これまでのクラシックスのライブは、ほぼ満員らしいです。」
なーんて煽るもんだから、こちとらの脳内で勝手に開場・開演時間を一時間早めちまったようで、公園通りクラシックスの入り口には誰もおらんがな。
慌てたため、大荷物を持ったままだったので、とりあえず荷物を駅のコインロッカーに放り込みに一旦渋谷駅へ戻り、ついでに腹ごしらえを済ませ、再びクラシックスに戻ったのが開場時間10分前。
それでも10人に満たない程度でしたか、前にいたのは。なんだ余裕じゃん。(←平日開催だってば)
そうそう、中央線系のライヴで時々見かける、絵に描いたようなヲタの首振りおっさんが自分より前にいるのをみてちょっと焦りましたがね。なにしろあの首フリが自分とステージの間にいると、視覚的に気が散ってたまらんので、場合によっちゃ目を閉じて音だけを聴く羽目に陥ることもあっただけに。嗚呼。
という訳で首フリが視覚に入らない席を確保。環境的には最高です。よしよし。

ふと後ろを向くと、Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)エッ?

観客は8割が女性。おいおい・・・と思ったけど、(ま、異論はあるでしょうが)若手イケメソ4人の固定ファンが集まるわけで。
カブサッキが広島でやったときみたいな状況かよ・・・こりゃ折角良い席を確保したのに、居心地があまりよろしくないのでは・・・という心配が心を過ぎりますが。ただ救いは、それら女性の多くが、サブカル系少女がどんどん年齢を重ねたようなおばさ妙齢のお姉様方だということでしたね。なにしろこちとらもヲタがそのまま年齢を重ねた見苦しいおっさ妙齢のお兄様ですからね。
はは同類だ。あの首フリも同類だ '`,、('∀`) '`,、
そういえば、妙齢どころか老齢のおじいさんが一人いましたが、あれはもしや副島輝人ではないですか。大御所でありながらこういうシーンにも目配りを怠らないのは素晴らしいこってす。いや俺の興味の対象があっちに被ってきただけ?

開演。
個性派5人がずらりと並んだ様子は、こちらの先入観もあってか、そこにいるだけで強烈な存在感です。
おもむろにコントラバスやピアノを叩き、アコーディオンやヴァイオリンを引っかき、徐々にリズムを形作っていく4人。そしてアコースティックギターではなく何とストラトを持った鬼怒さん、ブルーズギターのようなソロを弾き始めます。
当然このメンバー、この楽器編成でブルーズセッションになる訳もなく、短いスタッカートのリズムがヘヴィなブルーズギターを切り刻み、いきなりコンサート出だしから、
「これに比べたらかつて一世を風靡したゴタン・プロジェクトなんかガキの遊びじゃん!!」
くらいに思える、タンゴという様式を利用した新しい音楽が提示されます。
二曲目、鬼怒さんのメロディメーカーとしての才能が遺憾なく発揮された美メロから、一転アヴァンギャルドな展開、さらにメロディ。プレイヤーとしては勿論、ERAの新作を聴いてもわかるとおり、実にいい曲を書く人です。そのいい曲をメンバーがよってたかって分解して、さらに再構築するような展開。
三曲目、まるで映画のサウンドトラックのような面持の曲です。南米というよりも欧州の静謐な森をイメージさせるような。YESの『危機』のイントロのイメージとでも言うか。喜多さんのヴァイオリンは鳥のさえずりのようでもあり、さらにウィンダムヒルのようなもの静かなメロディを奏で、鬼怒さんのギターとのユニゾン、林さんのピアノと鬼怒さんのギターの絡みなどは、そうパット・メセニーにも聴かせてやりたいような感じで。しかも組曲風。
四曲目、Seven Step To Post Tangoと聴き取れましたが、これは佐藤さんの曲。その佐藤さんの印象的なソロから入り、盟友鳥越さんとの絡み、そこに喜多さんがインプロを被せ、再び佐藤鳥越、そして林さんのインプロ、最後に暴力的な鬼怒さんのソロ。

第一部はこれで終了。かなり強烈に打ちのめされた気持ちで、とりあえずこちらも休憩。

第二部。五曲目は新曲だそうですが、鬼怒さんの不条理MCによると、タバコの害について書いた曲だとかなんとか。激しいパーカッシヴな曲で、こういう曲がメンバー各自の「潰しあい」にならないところは見事ですねえ。
六曲目は、ファーストアルバムのタイトル・トラック(予定)のALLOY。前のエントリでも紹介したRock In Oppositionのサイトで音源も公開されている曲ですが、既に曲はその音源からさらに発展を遂げ、組曲風に変貌を遂げていました。この曲は鳥越ソロが印象的でしたね。
七曲目、クレーター?という曲。これはこの日一番タンゴらしい導入から、それを徐々に崩していく様子が実に面白かったし。
八曲目というかアンコール。林さんの曲でカルカッタとか言っていました。文字通り軽い(どこが文字通りなんだよ)ピアノのメロディからどんどん発展し、途中ソロの回しがうまくいかずやり直す場面が見られましたが、それを除けばこれも実に面白いものでした。

以上、休憩を含めて約2時間。これ、こんなライヴを先に聴いちゃったら、あとから出てくるであろうアルバムがしょぼく聴こえるんじゃないかと、そんな心配すら感じさせる、至高のライヴコンサートでした。
これ、このまま若手イケメソ目当ての妙齢お姉系とかに独占させてていい訳が無いです。勿論、中央線系ヲタまで対象を広げるだけでも駄目。少なくとも全国規模で評価されてしかるべき音楽で、さらに言うともっと広くワールドワイドに評価されるものでしょう。
その意味では、RIOに出ることは方向性として極めて正しい。正しいんですがね、世界もいいですがもっと手っ取り早く、まず日本国内津々浦々にこの音楽を知らしめなきゃ。まずは広島とか。
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)

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タグ : Salle_Gaveau 鬼怒無月 喜多直毅 佐藤芳明 鳥越啓介 林正樹

Salle Gaveau =「サルガボ」と読むようです。
猿の腰掛とかの仲間ではありません。フランス語ですね。劇場の名前ですか。よくわかりませんが、Salle Gaveauでぐぐると、フランスの由緒ある劇場だかホールだかのサイトが出てきます。

メンバーは5人。これが有り得ない豪華な顔ぶれ。

鬼怒無月(ギター)、喜多直毅(ヴァイオリン)、佐藤芳明(アコーディオン)、鳥越啓介(コントラバス)、林正樹(ピアノ)。

みんな決してそれぞれの楽器の「第一人者」ではないですがね。
でも、最年長である鬼怒さんの呼びかけに応じて集まった、「今」そして「これから」を担う天才若手演奏家であり、作曲家でもある顔ぶれです。
誤解を恐れずに言うならば、「ジャズ」「即興」の世界に生きる人たちです。この中でロックの色が最も強いのは鬼怒さん、次いで佐藤さんくらいでしょうか。
とにかく、「ジャズ」とか「即興」、さらに誤解を恐れずに言うと「前衛」な音楽をやる人たち、その中でもまさに最近頭角を現してきた、才気溢れる天才達。
このメンバーを取りまとめているのが鬼怒さんであるという点も面白い展開です。
鬼怒さんも、そもそもは足立のお兄さんの導きによってこの世界に入った訳ですが、その鬼怒さんも、既に、若手を導く立場に立っているという。

このバンドの存在そのものを知ったのは、広島へ転勤する前、昨年の春か夏ごろだったかな。
鬼怒さんがやっているタンゴのバンドだ、ということで、純南米にそれほど興味がなかった当時は、( ´_ゝ`)フーン、てなもんだったんですが。
まあ、聴きたいと思ってもあれです、広島に転勤しちゃったから、さくさくと聴きに行けるもんでもないし。
その後個人的に南米系に興味を持つようになりましたが、それでも「南米」というところからこのバンドを聞こう、という発想には到らず、今年になってからですか、夏のERAレコ発@西荻窪音や金時で、ゲストに佐藤さんが入ったとき、鬼怒さんが「プログレ・タンゴ云々」という話をした時に、記憶の隅からこのバンドのことが蘇り、それから無性にこのバンドが聴きたくなり、約半年。
なかなか東京に来る機会もなく、このバンドのライヴ告知を見る度にいらいらした思いを抱えながら広島で悶々としていた訳ですが。

この度、ようやく聴けることに!

しかもタイミングよく、彼らの音源がmp3でネットに公開されました(→Rock In Oppositionサイト The Mp3 Pageをクリック)。
フランスのサーバーにおいてあるようなので重いですが、一度落として聴いてみてもらえれば、この半年間の悶々が間違いではなかったことがわかります。

そう、今日は彼らの年内最終公演。
今回の上京は、Salle Gaveauを聴きに来た。
そう言っても過言ではないですね。他にも何か色々用事はあった気がしますが、忘れた。

某所で、Stingの『Ten Summoner's Tales』のワールドツアーの映像を見る機会があったんですが、いやぁ、これいいねえ。
何がいいって、Stingがギターじゃなくてベースを弾いている。
Stingって、ソロになってからはギターばっかり弾いているイメージがあったけど。
Stingがギターを弾くということは、必然的にもう一人ギタリストが必要になるし、当然ベーシストも別にいる。結果的にバンドが大所帯になってしまう、という・・・
このツアーの時は、Stingがベース、ドラムはヴィニー・カリウタ大先生(!)。何でも叩く大先生、ポリスの曲もStingのソロも実にシンプルに叩きこなしていますが、所々でアクセントのように変態ストロークが顔を出す度にニヤニヤしてしまいます。そしてドミニク・ミラーがギターで、これがまるでジョー・ペリーのように、シャツのボタンを全部外して素肌をはだけさせ、バンドの中でひときわ異彩を放っていますが、ギターは全然ブルーズっぽくないしエアロスミスでもないというギャップ(だがそこがいい)。
キーボードはデヴィッド・サンチェス
この四人だけ。
実にシンプルなバンド構成で、要するにアルバムのメンバーがそのままステージに出ている訳ですね。だがそこがいい。
ソロ初期のジャズ・ナンバーもこの面子なら無難に弾きこなすし、当然、『Ten Summoner's Tales』の楽曲は、彼らがオリジナルですから完璧。そして何よりいいのは、ポリスのナンバーですね。
これ以前のバンドは、ホーンを入れたりして、ジャズ色が強いバンドでしたが、そんなメンバー構成でポリスのナンバーをやられても、いやそんなポリスの曲をゴージャスな・・・っていう違和感がつきまとってたわけですが、ギター・ベース・ドラム・キーボードという最小限の編成でやるポリスナンバーは、やっぱり最高にいいです(いや本当の最小限ならキーボードもいらんだろ、というのは、まぁそーなんだけど、そうなると必然的にテープとか同期に頼っちゃうでしょ)。
「ロック」を叩くとき、カリウタ大先生の出す音の「跳ね」がひときわ元気になった気がするのは、気のせいですかね。

広島で行きつけのお店、Pub Celticの公式サイトができまんた。

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公式サイトが今までなくて、しかも以前から、このblogに「ケルティック 広島 パブ」とかを検索ワードにしてご来訪いただくことがちょくちょくあったので、
「公式サイト作りなよー」
という話はしてたんですがね。店長以下スタッフみんな、パソコンだのネットだのにはとんと疎いようで、
「作れないですよー、てか作ってよー」
と冗談半分に返されていたんですが。冗談じゃなく作っちゃいました。
広島在住の人は、いちどご訪問ください。

広島市中区幟町のPub Celtic 公式サイト

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