音楽

裏MotorsportsFlashback。
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Rise Of Dark / MIKU,RIN & H@CHUNE featuring VOCALO FAMILY

 オリコンのウィークリーアルバムチャートでベスト10入りしたHMOに続く、ボーカロイドによる、ミュージシャンリスペクトシリーズ?第二弾。
 初音ミク(kbd/vo)、鏡音リン(b/g/vo)、はちゅね(ds)のトリオによるユニット(という設定の、いーえるPによる多重録音ユニット)です。

Rise Of Dark  初音ミク(というより「ボーカロイド」)という発明がアマチュア音楽制作者たち(とりわけ宅録DTM派)にもたらした影響の大きさは、いまや、初音ミクを知らない人たちや、先行しているパブリック・イメージだけを捉えて毛嫌いしている人たちの考え及ばないレベルにまで達している、と言えましょう。

 このユニットの音楽性を一言で言うと、Emerson,Lake & Palmer(EL&P)のコピーです。個々の楽曲の完成度は相当高く、さらに、キーボードのアレンジや音色の選び方における「エマーソン度合い」も、かなりのハイレベルです。
 ただ、どんなにレベルが高くても、こういった種類の、「死に絶えたジャンル」の音楽が日の目を見ることは、2010年を目前に控えた今の日本では、本来は起こり得なかったことで、自費出版に近いインディペンデントでも、こうしてCDをリリースすることができるような状況ではなかった筈です。
 それが、歌の部分にボーカロイドを使った、というだけで、一気にネット、特にニコニコ動画周辺で注目され、ひいてはCDリリースにも結びつくという連鎖を引き起こしている訳です。既にこの現象は最初に例として挙げたHMOで実証されていましたが(あちらはインディーズからスタートして、メジャーデビュー、さらにオリコントップ10入りまでしてしまいました)「プログレ」という、一般的には死滅したと思われているジャンルでこれをやってしまったという、その発想はなかったわ。

 各曲のタイトルを見ると、その頭の悪そうな大袈裟さがまた、EL&Pそのものという感じで笑えます。

  1. 闇の胎動
  2. 私たちのシンフォニー
  3. 混沌の使者
  4. 闇の吼
  5. 再起動
  6. 護る者達
  7. 蘇る世界
  8. メリーゴーランドは止まらない
  9. One and Only Love
  10. Heart Breaker
  11. GravePost~君の居る場所~
  12. スキすきニコCHU!
  13. おまいのハートを舗装してあげる
  14. 逆襲のロードローラー
  15. エピローグ
 1から7は組曲形式、8以降は歌モノのポップチューンです。
 前半を占める組曲は、アレンジがものすごいシンフォニック調。さらに、至る所に顔を出すシンセソロのフレーズがエマーソン節全開で、近年のエマー尊師の作品、たとえばソロアルバムだの、マーク・ボニーラとのコラボのバンド名義の作品だのといったあたりでも、ここまで「エマーソン」を感じさせてくれるものはないというくらいの濃さです。ラグタイムピアノやハモンドの使い方、ムーグ的アナログシンセ風の音色やヤマハの初期のポリシンセ風音色など、やたらエマーソン的な音使いも併せて、EL&P好きが聞くと、いろいろなところでにやにや笑いが止まらなくなること請け合いです。
 もちろんそれだけではなく、ミクやリン・レン、ルカなどのボカロのキャラ設定を活かした(主に歌詞やセリフの面での)お遊びもちゃんと織り込まれており、そのあたりはボカロマニアの人たちへの目配りも忘れていません。
 逆に言うとつまりは、この作品を、作家の意図通り十分に楽しむためには、ELPマニアであり、かつボカロマニアでもあらねばならない、という、考えてみたらえらくハードル高い作品だなおいw、というものでもあります。


Liberator ~解放者~ / Tiny Symphony

解放者 初音ミク(kbd/vo)、鏡音リン(b/g/vo)、はちゅね(ds)のトリオによるユニット(という設定の、いーえるP氏による一人多重録音ユニット)の二枚目のアルバムです。
 ジャケットにはショルダーキーボードを弾くミク、はいいとして、そのバックにはナイフが刺さったオルガン、と、今回もトばしていますww。
 音のほうですが、前作で超絶エマーソンっぷりを見せつけ、今回もさぞや・・・と思いきや、今作は意外にも短い楽曲を揃えてきました。短い曲とはいえ、しょっぱなの曲のバッハの使い方など、ニヤニヤさせられっぱなしなんですがね。
 基本的に、今回はミクを初めとして、鏡音一家ルカがくっぽいどメグッポイドなどの各ボーカロイドに、それぞれ独自のキャラ設定を活かしたポップな楽曲(とはいえ、バックのインストは相変わらずハモンドぐりぐり、ムーグぎゅわぎゅわ、な感じだったり)を歌わせるという『歌モノ』的な趣向です。

 ここで言う「独自のキャラ設定」というのは、コンピュータ・ソフトウェア製品としてのボーカロイドが世に出された時にソフト制作サイドが設定したもの以外に、ネット上で後々にユーザーやファンによって付加され、それが定着したものも含みます。
 この、
「ネット上で後々にユーザーやファンによって付加され、それが定着したもの」
 これこそが、このボーカロイドブームの根幹を成す重要要素なんだろうな、という気がします。
 たとえば、初音ミクがなぜネギを持っているのか、などといったことは、もともと、ソフトウェア制作サイドが作った設定には欠片もありません。これなどはユーザーやファンといったネットコミュニティ住民たちが寄ってたかって後付けで作って定着させた設定ですが、今となっては商業ベースに乗って発売されるフィギュアなどでも「ミクがネギを持っている」というのは当たり前のことになっています。
 初音ミクの開発・発売元であるクリプトン・フューチャー・メディアが、二次創作を含めて、そういう部分に寛容な姿勢を崩さなかったことが、ネットコミュニティに多く存在する音楽を作ったりイラストを描いたりする人たちに広く受け入れられ、まさにWEB2.0を象徴するかのようなブームを惹起したと言えるのではないでしょうか。

  1. 解放者 (inc.Toccata And Fugue, J.S.Bach)
  2. レトロスペクト feat.初音ミク
  3. 刻印 feat.巡音ルカ
  4. チャールストン・ドリーム feat.初音ミク
  5. 偽りのエゴイスト feat.がくっぽいど
  6. ロケット☆ブースター feat.メグッポイド
  7. 音像サナトリウム feat.初音ミク
  8. 深紅の月 feat.初音ミク・鏡音リン
  9. おまいのハートを舗装してあげるッ! feat.鏡音リン ~ Bonus Track (U-ji Remix)
 6.や7.みたいに、単なるテクノポップじゃん!みたいなのもありますが、ポップで小粒な作品ばかりだと思ったら突然8.みたいなエマーソン節が全開の曲も出てきますのでご安心を。なんかラブビーチ聴いてたらとつぜんキャナリオが流れてきて我に返る、みたいな。
 二枚目にしてラブビーチ化かよ、という突っ込みはなしでw

 なお、二枚ともに現時点では流通ルートが限られており、目白にあるプログレッシヴ・ロック専門店のWORLD DISQUE、その他メロンブックスやらとらのあななどで販売委託を受けているようです。
 さらに、2009年12月29日(火)~31日(木)に東京・有明の東京ビッグサイトで開催される、お馴染み世界最大の同人即売会コミックマーケット77、通称「冬コミ」でも、HMverses6.9なるサークルが販売委託を受けて現地ブースで販売するようです。
 また、コミケ会場と目白WORLD DISQUE委託販売分に限って、Official Bootleg ~ Pictures At TinySymphonic Worldと銘打った小冊子がオマケでついてきますが、この中身がまたEL&Pが好きな人たちの琴線に触れるようなイラストが多く収録されています。

 まぁ、この作品によだれが出てくるようなまっとうな大人世代(まっとうな?)なら、無難に目白で買いましょうねぇ。

 折しもELP再結成のニュースが世を騒がせている(?)今日この頃ですが、エマー尊師も見苦しく太った豚なぞにヴォーカルを任せるのではなく、いっそボーカロイドを使っての新作などいかがでしょうか、とか。ははは。

Tinysymphony HMverses6.9

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タグ : Tiny_Symphony いーえるP プログレ ボーカロイド 初音ミク CGM キース・エマーソン

 まぁ、何回目だよ、という気もしないでもないですが。
 マイミクaさんのblogで知りました。

エマーソン、レイク&パーマーが再結成!2010年7月に復活ライヴを開催

(CDJounal.com)


 公式サイトにも。
Stop Press

(Emerson Lake & Palmer 公式サイト)

 要するに、来年7月26日(日)に「High Voltage Festival」なるクラシックロックのイヴェントがロンドンで行われ、そのヘッドライナーとして再結成したEL&Pが出演する、みたいな。

1970年にワイト島でEL&Pがベールを脱いでから40年の節目の年に復活、と騒いでいますが、パウエル時代を含めて三度目の再結成。この人たちだけは年を重ねても性格はぜんぜん丸くなってないっぽいので、どうせ長続きしないだろうけど。ていうか、イヴェントのための一夜だけの再結成なら、それも問題ないのか。

 ただ、公式サイトのニュース記事にも名前が出ているClassic Rock Magazineのサイトで彼らの名前を検索すると、今年の夏のカールのインタビュー記事が出てきて、その中で
「キースは35分から40分以上のセットリストになると演奏できないよ」
とか言ってるんですが…
 その記事のタイトルが「キース・エマーソンはウェンブリースタジアム級のサイズのエゴの持ち主だよwww」というのがおもろい。いや「www」はついてないですけど意訳とゆーことで。

 エマー尊師の前回の来日(彼の名前のバンドでの来日)は見に行き損ねましたが、その前の来日では感涙にむせび泣いた身でどうこう言うのもあれですが、手の手術以降、完全体への復活はもう望むべくもないのかと思うと、「無理スンナ」といいたくもなります>エマー尊師。

 いや、もし長続きしてくれれば、うまくすれば来日も…とか考えてしまいますし、もし駄目でも、新作は出してくれないかな…とか。
そのカールのインタビュー記事の中でも、キースとグレッグが一緒に曲作りその他やっている、とか書いてあるし。

 さて、どうなることやら。

けいおん! (TBS公式サイト)

 大人気みたいですね。

 今の俺のメインPCの壁紙もこの作品なんですがね。
 ちなみに携帯の待ち受けは、某所から入手した、園田さんと大下さんのツーショット写真。(←聞いてない)。

 そして、これもまた京都アニメーションが絡んでいる、というのも面白い。『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』に続いて、ヲタがアニメの枠を超えて話題になるほどの動きを見せるテレビアニメ作品は、なぜか京アニが絡んでいるという。ま、京アニのクリエイティヴィティの高さが図抜けていることの証左とも言えるかも。

 盛り上がっているので、とりあえず原作(現在、2巻まで出ている)を買って読んでみました。

 とある女子高の軽音楽部を舞台にした、ゆるい学園コミックで、決して『BECK』とか『TO-Y』とか『NANA』(←これはちょっと違うか)のような、バンドのマンガ、音楽のマンガではないです。
 原作を読む限りでは、登場人物たちのキャラ設定も、これほどまでに人気がでるほどには、際立ったものでもなさそうだし、本当にゆるい(そもそも原作は四コマ漫画だしねー)。

 でも、アニメ版を見てみると、原作よりもしっかりとキャラ作りがされている。動きと声がつくというアドバンテージはあるけれど、こりゃ人気でるよね、と納得。
 ただ、原作は2巻にして既に学校生活2年目に突入。アニメのほうでも既に2年目に入って新入部員あずにゃんも入部、二度目の夏合宿を経て二度目の学園祭に向けての話になってきているので、そろそろ最終回かな・・・という感じです。原作が長大なハルヒなんかとは違い、現在進行形で爆発中の人気とは裏腹に、あっさり終わりそうなのがなんとも寂しい限り。

楽器業界も「けいおん!」に注目!? Fender公式ブログで絶賛 (ITmedia News)

 …登場キャラの中でも一番人気、ベース担当の秋山澪が使っているのがフェンダーのジャズ・ベース、3トーン・サンバーストのレフティモデルということで、フェンダージャパンの公式ブログでも取り上げられているとのこと。読んでみたらポール・マッカートニーやアール・メイと同列で語っててワロタ。そりゃ失礼ってもんだろ、と憤るなかれ。なにしろ、この作品の影響力たるや、楽器業界ににまさに『けいおん!』旋風を巻き起こしているといっても過言ではない様相を呈している訳で。
 まず、amazon.co.jpのFENDER-JAPAN JB62/LH/3TSの販売ページ。このエントリを書いている時点で、在庫切れ、かつこの商品の再入荷予定は立っておりません。それもそのはずで、『けいおん!』放送開始後2~3週間で、過去の六か月分に相当する出荷があったそうで。
 いやそもそも普通のアニヲタって楽器演奏しないし、したとしてもベーシストそんなに多くねぇし、しかも左利きはさらに少ないだろ!と思うんですが。

けいおん!人気で業界騒然、左利き用ベース2年分を追加発注 (ASCII.jp)

 澪だけじゃなく、主人公でギター担当平沢唯の使っているのはギブソンのレスポール、チェリー・サンバースト。これは同カラーのコピーモデルが軒並み在庫切れ。
 さらには、楽器だけではなく、作中で澪が使用していたヘッドホン、AKGのK701というモデルですが、これが店頭在庫がなくなる店が続出とか。だってこれ、5万以上する超高級ヘッドホンだぜ?
→参考:【有名人のヘッドホン番外編】アニメ「けいおん!」の「澪ホン!」(みおホン)(大阪日本橋イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」のBlog)

 さらに、新入部員でギター担当の中野梓が持っているギターはフェンダー・ムスタングのオールド・キャンディ・アップル・レッド・モデル。この色は現在のフェンダーのラインナップからは外れているんですが、なんと梓カラーのモデルが生産されるとの話。ついにメーカーまで動かしてしまったという…『けいおん!』…恐ろしい子!

 しかしあれですな。バンドブームが去り、ここ最近の若い子たちは、高校で「おんがくやろうぜ」みたいな話になったら、ヴォーカル・グループ(ケミストリーとか?)とかダンス・ユニット(エグザイルとか?)に興味が向うらしく、俺達が若いころみたいに「バンドやろうぜ」というのは無くなってきている、という話をいろいろ聞いていたんですが、楽器業界には思ってもみなかったところから追い風が吹いてきたというところでしょうか。
 うん、元バンドマン高校生だった俺としては嬉しい話です。

 世の中、不況だの世界恐慌だの言われていて、どこそこのメーカーでは今年度中に何人削減だとか、派遣切りで失業者が街に溢れるだとか、いろいろ言われているのに、俺の会社は(というか俺の職場は)夏前に退職したやつの補充がまだ来ない上に、秋口に定年退職した人の補充もなく、規定人員に対して二欠という劣悪な労働環境が改善されないまま、いろんなことを犠牲にして生活の糧を得ている日々です。
 おかげで、先週はプログレ絡みのイベントが広島で開催されていたにも関わらず(そしてあの梶山シュウが関わっていたにも関わらず)行けませんでした。まあ、ちょっと体が不調を来していたっていうのもあるけれど。

 さて、体調不良も一段落したところで、今週末はおもろいイベントが二つ。

HARMO presents "Roots revival Vol.1~The Celts"
HARMOとは、広島市中区幟町にあるPub、Celticをホームグラウンドにしている、まだできたてほやほやのケルティック・フォークのインストゥルメンタル・バンド。
前回のPub Celticでのライヴを聴きましたが、本格的なケルトから中欧、北欧あたりまでのトラッドをメインにした音楽性を持ち、ケルトらしい能天気なスピードチューンや穏やかな楽曲をやりながらも、どこかかこうストイックで、いい意味で日本人的な緊張感が感じられる演奏は、かなりおもしろく、バンドとして成熟していけば将来楽しみな人たちです。あと、特にギタリスト(ブズーキやバンジョーなども演奏)が馬鹿テク。
とにかく一見の価値あり。
→11/29(土)広島県広島市 Club Cream

CICALA-MVTA western carnival tour 2008 !!
アヴァンギャルド・ジャズとチンドンのハイブリッド。もはや世界のシカラムータ、と言ってもいいでしょう。ドラムは当然、日本が誇る鬼才にしてもはや巨匠、我らがヨッシーこと吉田達也
よく考えたら今年は日本の新音楽ツアーも広島に来たし、なんと2008年は二度も広島でヨッシーの演奏を聴くことができるという、まことに素晴らしい年です。
→11/30(日)広島県広島市西区横川町 横川シネマ

 先日、トラキチの後輩が大阪から来広しました。現市民球場最後の阪神戦ということで、ぜひ現市民球場の最後の姿を見ておきたい、ということで、俺も久々に市民球場に足を運びました。
 実際に行ってみて今回初めて気づいたんですが、ウータンことカープの石原慶幸のテーマ曲(打席に入る時に球場に流れる曲ね)が、弾幕動画で有名な某曲だったんですね。初めて知った。

 何が困ったって、曲が何か判った瞬間、思わず「うわっ!!」て叫んじゃったこと。
 「何ですか?何で叫んだんですか?」って訊かれて、答えに窮しますた。

 今日、熱心なカープファンでもある近所の蕎麦屋の女将と食事したんで、この話をしたんですが、熱心なカープファンでも何の曲か知らなかったんですね。ていうか、まあ普通の人は『真赤な誓い』なんて知らないんだよな。'`,、('∀`) '`,、

Japanese New Music Festival 日本凱旋ツアー
7月5日(土) OTIS! (広島市中区加古町1-20)

 元祖ドラムンベース、かのルインズで世界のその名を轟かせた、日本が世界に誇るオルタナティヴかつ独創的なウルトラ・ドラマー、吉田達也。
 その吉田達也が、津山篤・河端一と三人で七つのユニットを見せる Japanese New Music Festival、日本の新音楽。
 今回、とうとう広島にやってきます!

ACID MOTHERS TEMPLE SWR
メンバーは河端、津山、吉田。その音楽性は、サイケ・現音・グランジ・プログレ・ジャズetc。。。多様性はジャンルの壁を簡単に突き抜けてしまい、スリリングなインプロと比類なき構築美が同居する。自分で書いていて訳がわかんなくなってきた。
ZOFFY
メンバーは河端、津山。オリジナルからカバー、おふざけからハード・インプロまで、硬軟自在に取り混ぜた、可笑しくも生真面目なステージ進行は要注目。
赤天
メンバーは吉田、津山。歯ブラシ、ジッパー、はさみ、ペットボトル・・・などの日用品を楽器として使い、歌詞はその日用品の名前を連呼するのみ。
ZUBI ZUVA X
メンバーは吉田、津山、河端。ヨーロピアン・トラッドからグレゴリアン・チャント、黒人霊歌からヒップホップまで、古今東西のコーラス的な音楽をを縦断的に取り上げながらも、歌っている歌詞は「ズビッズバッ、ズビッズバッ」だけ、という・・・
RUINS ALONE
メンバーは吉田。言うまでも無く世界のルインズ。本来はベースとドラムのデュオのユニットだが、ここ数年ベーシスト不在であることから、ベースのパートは打ち込みを使用して「ルインズ・アローン」と名乗っている。
津山篤ソロ
メンバーは津山。プログレの大作をギター一本で弾き語り、などの無茶をする。
河端一ソロ
メンバーは河端。ギター弾き語り、打ち込み、現代音楽、サイケ。
 いやー待った待った。広島に転勤してきて3年、「中央線」のドンであるヨッシーの来広がとうとう実現します。なにしろ俺にとっては、今、日本で最も好きなミュージシャンである吉田達也。こっちで暮らしていても、生ヨッシーは見られないだろうということで、大阪や東京まで観にいくばかりだったんですが、ようやく広島に来てくれます。もう楽しみで楽しみで。

 当日は残念ながら土曜出勤日ですが、そこはそれ。なんとしても早く仕事が終了できるように、明日からの一週間を計画的に・・・ヒヒヒ。

 昨年秋にはテリー・ボジオ大先生を招聘、ソロ・ドラム・ツアーを慣行した、&Forest Musicですが、そのボジオ大先生のソロ公演と同じ、『Jazz Rock Super Drummer Series』の一環で、今度はサイモン・フィリップスが来日。しかも、今回のツアーは、広島公演がちゃんとある、と!素晴らしい!しかも、5月27日って俺休みの日じゃん!

 という訳で聴きに行きますた広島Quattro。いやあ、昨年のボジオ先生の要塞セットを見た後だと、至って普通のドラムセットに見えますサイモンさんのセット。とはいっても、普通のドラムセットに比べりゃずいぶん大きいんですがね。
 今回は、1989年に発売されたサイモンさんのファースト・ソロ・アルバム『Protocol』の名を冠したツアーで、ソロ名義ではありますが、実際は自身のリーダーバンドを率いてのツアー。
 会場では、その『Protocol』の、今回のツアー会場限定、しかも新たにボーナストラック収録、というのが売られていました。早速購入し、終演後にはサインも貰っちゃいましたテヘヘ。

 今回のバンドメンバーは、

  • Simon Phillips (ds)
  • Andy Timmons (g)
  • Steve Weingart (key)
  • Everette Harp (sax)
  • Del Atkins (b)
 サイモンさん以外のメンバーは無知にして知ってる人が皆無。Steve Weingartだけは、どこかで名前を見たことがあるようなないような。
 サイモンさんはすごく小柄で、いったいあの小さな体のどこにあのパワーがあるんだ、という感じでした。
 結構飄々としたキャラで、カンペを見ながら日本語のMCを聞かせてくれたりもしました。ステージ上でも演奏時とそれ以外、そして演奏中でも、緊張とリラックスをうまく織り交ぜながら、時には激烈なインタープレイの応酬、時には笑いながらの掛け合い、という感じで、このあたり、ステージ上では飽くまでも求道者的にストイックさを感じさせていたボジオ大先生とは対照的でしたね。若い頃はボジオ大先生はザッパバンドでのブリーフ一丁でのステージだの、ミッシングパーソンズでの今で言うビジュアル系的なこってりメイクだのと、およそ「ストイック」なんて言葉が似合うとは思えない弾けっぷりだったんですがね。
 楽曲は、ジャズ・ロックというよりも、耳ざわりのいい西海岸風フュージョン。自身以外みんなアメリカ人、というところからも、こういう音楽になることはある程度想定の範囲内。
 ただし、音楽はフュージョンでも、ほぼ全曲で何かしらのポリリズムや変拍子が使われてるあたりがドラマーのリーダーバンドらしいっちゃらしい。サイモンさんの、まるで完成度の高い振り付けを見ているかのようなタム回しと、通常のバンドサウンドより少々かなり音圧が高いと感じるドラムの音に激燃えでした。テクニカルなフュージョンサウンドをやっていようが、やっぱりサイモンさんはロック・ドラマー。

 ・・・っつってもwowwowの録画中継ですが。
 83年のシンクロニシティ・ツアーの時は来日予定がキャンセル→そのまま活動停止、という流れがあっただけに、25年待たされたであろう東京の観客達は最初っから大騒ぎしています。しかし、当時のポリスって、東京ドームでコンサートが打てるほどファン多かったんだろうか。いや当然当時は東京ドームなんてなかったと思うんだけど(シンクロニシティ・ツアーは武道館の予定だったはずだ)。
 たぶん『ゼニヤッタ・モンダッタ』がリアルタイムで聴いた最初のポリスのアルバムで、その変わったタイトルが印象的だったモンダッタ。『高校教師』『ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ』あたりのヒットチューンをラジオで聴いたのがきっかけだったんだろう、たぶん。つまりは彼らがパンクバンドを装って世に出たものの、既にその化けの皮が剥がれ、パンクやニュー・ウェーヴ一派とは違う、高い音楽性を持つ本格的で革新的なバンドであることが明らかになって以降のファンということになるか。
中坊のガキにはそのあたりのバックグラウンドはわからず、ただ、音の輪郭の割には音楽そのものがクールだなあと。クールっつうか理知的っつうか。

 さて、再結成ライヴですが。
 アンディ・サマーズは、ギタープレイはともかくとして、体型が・・・太ったなあ。顎と首のラインがほぼ繋がってるし、テレキャスやストラトが・・・お腹の上に乗ってる。。。まぁほかの二人より10年歳食ってる訳で、しょうがない。対してスティングは、さすがにポリス後もずっとショー・ビジネスの最前線に居続けているだけあって、プレイ、歌はもとより、体もマッチョで引き締まって、何ら衰えを感じさせないのはさすがだね。
 見た目に一番違和感があるのがスチュワート・コープランドかな。ポリスのプロモビデオなんかでも一人だけはしゃいだりして、末っ子イメージっちゅうか一番悪ガキっぽかったのが、いまやメガネなんて掛けちゃって、顔に刻まれた皺と相俟って妙に落ち着き払った感じ。ただ、ドラムセットに入ると、独特のハイハット・ワークといい、勝負どころで顔を出す印象的なスネア一発打ちといい、こちらも全くブランクを感じさせない現役バリバリのプレイ。

 シンクロニシティ・ツアーの音源や映像はパッケージ化されたソフトとして散々出回っているし俺もCDやDVDで持ってるけど、サポートメンバーやお姉ちゃんコーラスも入れて、まあゴージャスだけど、なんというかちょっと違和感があったりするのに、今回は敢えて三人ですよ。トリオというロックバンドとしての最小編成でスタジアム・ツアーに臨むってのは、どうなんだ。よほど自信があったんだろうねえ。  もちろん曲によっては同期だかテープだか知らないけど明らかにトリオ外の音が入ってたりするんだけど、そんな中でも、敢えて『見つめていたい』をシンプルなロックトリオ編成のアレンジで演るっちゅう姿勢がかっこいい。 シンクロニシティ・ツアーではサポートとコーラスが入り、その後スティングのソロで演るときも、ジャズ・アレンジだったり、ロックでも鍵盤が入ってたりしてただけに、ここまでシンプルな『見つめていたい』は初めて聴いたよ。言うまでもなくオリジナルの『シンクロニシティ』アルバムに収録され、ポリス史上最大のヒットになったこの曲、80年代前半に流行した、よく言えば贅沢な、悪く言えばオーバー・プロデュース気味な音作りの代表な訳で(そういや最近ヒュー・パジャムって何やってんだろ)、つまりは今回のアレンジは原曲よりさらにシンプルになっている訳で、モンスターバンドの再結成スタジアムツアーという、失敗は許されない世界規模のプロジェクトでこんなことをやってしまって、しかもちゃんとモノにしているあたり、格好いいったらありゃしない。久々にメインストリームのロックバンドのライヴで「格好いい」と思えるものを見た。

要塞(の、一部) ・・・何の、って、ドラムじゃん。見ればわかる、て。

 今年2月のOUT TRIOでの来日以降、ほとんど間を置かずに再来日した現人神テリー・ボジオ大先生
 OUT TRIO来日時は見に行きたかったにも関わらず、仕事の都合がつかず断念し
「嗚呼、今回を逃すと次に来日するのはいつになることやら・・・」
            ∧_∧
          ( ´Д⊂ヽ
          ⊂    ノ
           人  Y
          し (_)
と悲嘆にくれたものですが、一月の公演がよほど客の入りが良かったのか、同じ呼び屋さんにより再来日。しかも今回は待望の『ソロ・ドラム・ツアー』ですぜ。
 いやぁ世界広しといえども、ドラムのソロ演奏だけで7,000円の入場料を取れるドラマーはそうそういますまい。

 ということで今回は万全の状態で神に会うべく、会社の休暇を来日時期に合わせて取得。問題は福岡、大阪、名古屋、東京、仙台とある公演を、どこで観るか。まぁ広島から最寄というと福岡になるんですが、来日直後ということで、大先生のコンディションを考えると避けたほうがいいかと。仙台は遠すぎるからこれも候補から外し、残るは大阪・名古屋・東京です。
 最初は、東京公演に合わせて東京に行って、その前か後ろで久々に東京の友達とも遊んだり買い物したりしようかとも考えたんですが、休みの序盤で衝動的に栃木まで遠征することになり、その帰途で東京に一泊。さすがに一週間で二回も東京に行くのはいかがなものか、というのが一点。もう一点は、この週末に岡山でスポーツカー耐久レースのお葬式があるんで、それに参列するとなると、同時期に東京はまず無理。
そもそも栃木遠征そのものが衝動的なものだったということからして、年に一回の年次長期休暇にしては計画性がないなあと我ながら呆るんですが、まぁ仕事じゃあないんだし、てきとーでいいんですよ。

 んでまぁ結局は名古屋に行くことになった訳で、それにしても、広島~名古屋の間は一週間で二回も往復したことになります。あぁ不経済。なんというか、日本の中心から外れたところに住むのはいろいろと大変だなぁと今更ながら感じた次第ですね。

 で、名古屋。行きはのぞみ、帰りは高速バスという強行軍で行ってきましたボトムライン
 入場するなりステージのど真ん中にそびえ立つくろがねの城・・・じゃなくて、要塞ドラムセット。ずらりと並んだバスドラは合計7台(!)その上には、ステージから見て右側から真ん中にかけてはメロディック・タムがずらーりと。左側は主にシンバル系、斜め後ろにはクロテイルが所狭しと並べられ、背面にはこれもところ狭しとチャイナゴングが大小取り混ぜてぶら下げられています。まーそのセットの壮大にして複雑なこと。

 客席を見渡すと、40代の堅気のサラリーマン風情や、あきらかに音楽関係と思われる長髪の中年オヤジ、ジャズロックやプログレが大好きっぽい(俺みたいな)ヲタ風情、そして中には、着ている制服から明らかに高校生と判る若い世代までいたりして驚かされます。多岐にわたる客層は、決して大先生が一部の楽器ヲタやプログレ/ジャズ・ロックヲタだけにウケている訳ではないことを示しているようで、結構なことです。

 で、今回のセットですが、前回のOUT TRIOの時は、機材運搬の関係もあって、割合コンパクトなセットを使っていたようですが、今回は現在の大先生の使っているフル・セットでの来日。招聘元によると、ドラムセットだけで2tトラック一台が必要とのことでしたがw
要塞セット(客席から見て左側)
 以前のフル・セットの写真は、昔のエントリにも写真を載せていますが、それに比べると若干メロディック・タムが減ったかな?という感じだけど、その代わりチャイナ・ゴング・シンバルの類いが増えてるし!しかもバスドラも!バスドラは数えたら7つ!見える以外にも、どうやらセットの後ろ側にも3つあったらしく、合計10個!もちろんすべて大きさやチューニングが変えてあって、出る音が違うんですこれが。
 さらにハイハットも、見える限りで5セット!ハイハット形式で太い金属製の輪っか(俺が知らないだけで正式な名前のある楽器かな?)を二つ重ねて、カン!カン!という打音を出すシステムもあったから、合計6セット!
 恐ろしいのはそれらを操るペダル類。俺の写真じゃわかりませんが、招聘元の公式ブログに掲載されたこの写真を見よ!m9(・∀・)
 シンバル類を支えるラックは、以前は直線的なものでしたが、セクシーな曲線でできたものに変わっていました。そのためか、セット全体がオーガニックで、まさにボジオ大先生を核としたドラム怪獣とでもいいますか(いわねぇよ)
要塞セット(客席から見て右側)

 ショーは間に15分の休憩を挟んだ二部構成とアンコール。正直、ドラマーたった一人だけのソロパフォーマンスだけで、どれだけの時間”もたせられる”のか、心の底で僅かに不安だった訳ですが、全くの杞憂
もうごめんなさい大先生!ちょっとでも疑問を感じてしまって!

 第一部は割合と穏やかで静かな出だしでした。メタル系にありがちな、よくある(コージー・パウエル兄貴的な)音圧と手数を両立させるべく必死になって叩きまくる図、ではなく、メロディックタムを駆使して、ちゃんと曲を演奏している。サスティンはロールで表現。奏でるメロディはインプロ頼りというよりも、おそらくはちゃんと作曲されたものでしょう。
 途中、マイルスの『スパニッシュ・キー』のカバー(ドラムセット一台でやるか普通)なども織り交ぜつつ、第一部は終了。第二部は比較的アグレッシヴな展開を見せる曲が多く、第一部では知的でシリアスな表情を見せていたボジオ大先生も、第二部では全力疾走するスポーツ選手のような表情を見せてくれます。
 特に本編ラストの曲は、疾走するリズムと耳に残るメロディ、そして超高速ロールによるレガートとオスティナート。何より大先生のオーラが小屋全体に充満し、意味もなく涙が・・・。ライヴで涙が出てきたのは、一昨年のキース・エマーソン来日公演以来でした。
 そしてアンコール。福岡公演ではなかったと言われていたので諦めていたんですが、ボジオ大先生が退場あそばされた後も客電がつかない!こ、これはアンコールが・・・と思う間もなく大先生が再登壇。
「次の曲もカバーで、私にとって大切な曲、フランク・ザッパの『ブラックページ』
もう観客大喜び、大騒ぎ。極東の島国でこの曲名を聞いてこんなに客席が盛り上がるとは・・・ザッパ御大も草葉の影で喜んでいることでしょう。かくいう俺も、この年で生ブラックページが聴けるとは思ってもなかったですよはい。

 Soe'sという新しいバンドが広島で初ライヴを行なったのを見に行きました。
 音楽は、いわゆるロック系のインプロ。ただ、そこにマリンバが加わることで、フリージャズやアヴァンギャルド・ロックの世界に、現音の風が吹き込んだものになります。
 中心となっているのは梶山シュウさん。偶然にも家の近所のショットバーの飲み友達二人がそれぞれにシュウさんとかかわりがあって、その二人のおかげでもったいなくもマイミクにしてもらったり、先日はライヴ会場でお話する機会をもつこともできました。吉祥寺でのキキオンライヴでお見かけして以来のファンとしては感激しきり。

 で、そのシュウさん、キキオンのサポートやら、先日、伝説のギタリスト石間秀樹(ex.フラワートラベリンバンド)広島公演での演奏などを見聞きする限りでは、その独特な声と変幻自在のフレットレスベースを駆使し、若干ロック寄りながらもユニークな無国籍音楽を追求している人、というイメージがあったんですが、mixi日記や公式サイトなどを読むと、どうやらインプロが大好きなようで。そういえば前述の石間さんのライヴでも、最後に二人でやっていたセッションは完全なインプロでしたなぁ。

 ライヴは、安佐南区民文化センターという公共の施設で行なわれました。この建物はまぁ公民館にホール設備をつけたような感じのものですが、ライヴはそのホールではなく、施設入り口のロビーのようなところで行なわれました。そういう設備面の問題もあり、また、ユニットとしての初お披露目だったということもあり、無料だったのはうれしいところです。
 内容的には、作曲されたもの4割、インプロ6割とおっしゃっていましたが、曲によっては完全なインプロであろうと思われるものも。ライヴの中でシュウさん自身が、
「100%インプロオンリーだと、集まったお客さんを満足させられるだけのものを演るためにはかなりの技量が必要」
と言っていましたが、いずれは100%インプロだけで勝負できるユニットになりたい、という秘めた意思を感じさせましたね。

 メンバーのうち、梶山シュウさんについては、改めて書きません。ライヴでも他のメンバーに対する仕掛けが一番多かったのはシュウさんでした。このユニットの首謀者であることは間違いないでしょう。
 サックスの藤井さんという人は、主に広島のジャズシーンで名前が知られている人のようですが、HFMというJFM系列の広島のFM局でパーソナリティなども勤めているなど、結構多角的に活動されているようです。ラジオのパーソナリティをやってるってことは、しゃべりもいけるんでしょうが、今回はしゃべりに関してはほとんどシュウさんが一人でやっていましたね。ジャズ系の人ということで、インプロに関してはこちらもかなりの引き出しをお持ちのようで、シュウさんとのやり取りは楽しめました。ただ、これは二人ともに言えますが、まだお互い遠慮があるのか、例えて言うなら、シュウさんも藤井さんも手足を振り回して暴れてはいるんですが、どこか冷静に、振り回した手が誤って相手に当たってしまわないように気を遣いながら暴れている、というか、横目で相手が暴れているのを冷静に見ながら暴れているというか。
 いや潰しあいをしろとかいうんではなく、もっとこう、横目なんかで見なくても、相手に手が当たらない範囲を体が覚えていて、好き放題暴れても相手に当たらないというか。それこそがまぁつまりは、ユニットとしての熟成度が高まるということなんでしょうか。
 二人目のベース、木元さん。このユニット、ツインベースなんですね。シュウさんの構想が、最終的にどういうものを目指しているのかわかっていない上で書きますが、この日のライヴでのツインベースは、一人が黙々とリズムキープに徹し、もう一人はその上で自由奔放に動き回る、という形でした。この点はちょっと残念というか、まぁこっちの勝手な思い込みっちゃそうなんですが、というのもこのイベント自体、『変拍子と即興』を謳っていただけに、インプロと同じくらい重要なテーマとして『変拍子』が挙げられていた訳ですが、ベース二人による変拍子というと、ダブル・トリオ時代のクリムゾンにおけるトレイ・ガンとトニー・レヴィンの二人による高密度な絡みが思い起こされて、ああいった、ベーシストAとベーシストBがそれぞれ全く異なるリズムを奏でつつ、全体を通して聞くとそれが複雑に絡み合い、曲として成立している、というようなものを想像していただけにね。まぁそういうことをやろうとすると、かなりアレンジを詰めないといけないわけで、相対的にインプロの比率が下がってしまいかねませんから、それはそれで困るというか。
 で、この木元さんという人は、実はシュウさんの教え子らしいんですが、そのあたりの力関係も微妙に作用しているのか、シュウさんと藤井さんのやりとりをひたすらボトムから支えていて、自分から仕掛けるところがあまり見受けられなかったのが、傍で見ている分にはちーと気の毒ではありました。まぁ年齢的にも若いし、インプロ主体の音楽っていうと、センスやテクニックはもちろんのこと、それに加えて「経験」が大きくモノを言うだけに、力関係云々を別にしても年齢的に一番若い木元さんが不利になるのは、やむを得ないかもですが。
 で、マリンバ担当の荻原さん。ぐぐってみたら、普段は広島ウインドオーケストラという広島で一番大きな吹奏楽団で活動されているほか、パーカッションアンサンブルやピアノとパーカッションのデュオなど、打楽器をメインにした音楽を色々探求されているようです。基本的にクラシックの人なんで、インプロという部分に於いては四人の中では一番不利な気もしますし、実際、木元さんのベースが形作る土台の上でシュウさんと藤井さんが暴れまわり、荻原さんのマリンバがその周囲を飾り立てていく、というのが、少なくとも今回はこのユニットの基本形であったように思えます。とはいえ、その「装飾」をマリンバという楽器でやっているところこそがこのユニットをユニークたらしめている由縁でもありまして、最初に書いたように、ロックやジャズだけでなく、現代音楽的な理知というか、毛並みのよさというか、やっぱクラシックやってる人は違うねぇというか、そういう色をこのユニットに与えているだけに、重要な役どころではあります。今後荻原さんがそれこそ経験を積んで、シュウさんと藤井さんの両者と対等に絡み始めたら、それはそれで面白いことになりそうですが。

 先にも書きましたが、会場について。
 これは意図してわざとやったことなのかどうなのかわかりませんが、前述のとおり、公民館のようなところでやる地域密着型音楽イベント、という形だったため、聴く側が、なんというか、かなり特殊な状況でした。
 具体的には、客席の半分以上が地元のおじいさん、おばあさん。公民館でやるサロンコンサートということで、生涯学習の一環としてメモ帳片手の高齢者、とかそういう感じの人がいたり、かと思えば小学校高学年のお姉ちゃんと低学年の弟を連れたお母さんとか。つまりおおよそこの種の音楽を聴きに来る人たちとは(一般的に言って)層が違うというかなんというか。
 いや、お年寄りがROVOを聴いたって良いぢゃあねぇか、とか、二人の子持ちのお母さんがアルタード・ステイツを聴いたって良いぢゃあねぇか、とか、小学生のおにゃのこがジョン・ゾーンのペインキラーを聴いたって良いじゃあねぇか(←良くない)とかいう意見もあるでしょうが。
 っていうのも、いわゆるインプロ主体のライヴって、場の空気でどんどん音楽が変化(発展もしくは破壊)されていくものなんですね。
 これまでにも、聴衆に緊張を強いるかのようなハードなセッションや、逆に心地良いゆったり感を与えてくれるようなセッション、さらには、思わず声を出して笑ってしまいそうになるほど楽しげなセッション、それらを混ぜ合わせたセッションを体験してきました。そしてそういった「場の空気」は、もちろん演奏者の間にあるものなんですが、一方で客席の醸し出す部分もそれなりに影響していると思うんです。聴衆の思い上がりかもしれませんが。
 で、そういう観点からこのSoe'sのライヴを顧みると、客席側からステージへのレスポンスという点で、明らかにこう、何か欠けがあったというか。聴衆がこの種の音に馴れていないということもあって、楽しみ方というか聴き方がわからず戸惑ってしまっていたというか。演奏者側にしてみれば暖簾に腕押しだったのではないか、と。
 まぁそのあたりは演奏者側もある程度考慮済みで、『局面即興』と称して、客席から任意に人を選んで、その人たちに音階を指定してもらい、それらの音階だけを使ったインプロをやる、という、ある種参加型ゲームのような手段で客席を巻き込んだやり方で、この時だけは客席に一様に緊張感が漂ったような気がしました。
 とはいえ一時間のライヴの中の10分にも満たない時間の話であって、やっぱりこのユニットのお披露目として、果たしてああいう場がふさわしかったのかどうか、というと、これは疑問に思わざるを得ません。ライヴの中でシュウさん自身、
「我々メンバーはそれぞれプロの演奏家として他で活動する一方で、こういう(フリー・インプロなどという)お金にならない音楽をやって楽しんでいる」
・・・と、多少の自虐も交えていわれていましたが、ここ広島という街における梶山シュウという人の知名度を考えると、金を取って市内のライヴハウスなどでやっても十分に人も集まったであろうし、そのほうがよりよいものになったように思えてなりません。単に俺が不自然に感じただけかしらね。

 EOS 40Dが欲しいですねぇ。
 ほとんど病気なんですが、最近暇ができたらヤマダに行って実物を手にとって見てます。
 ノートパソコンが壊れたので、やむを得ず代替を買うか、それとも古いノートパソコンを使いつつ、40Dを買うか迷いつつ、まぁノートなら今あるやつで何とか用が足りているので、カメラかなぁ、と。
 でも考えてみたらカメラだって、今あるやつで何とか用は足りている訳だが。。。
 それはともかくとして

 GAIA CUATRO Japan Tour 2007

 10/10(水)広島県広島市 クラブクアトロ(パルコ内)

 はっはっは、この日、平日だけど俺は休みだわ。
 実に楽しみだ。数年振りだな、金子さんのヴァイオリン。

 いささか旧聞に属する話ですが、テレビ東京の社長が、5月に行なった定例記者会見の席上で、静岡地区に系列局新設・テレビ大阪の放送エリア拡大(京都・神戸エリア)・広島、仙台への系列局新設の構想について発表したとのこと。

テレ東が静岡進出を計画 広島、仙台への構想も(イザ!)

 広島に住み着いて2年になりますが、今でもテレ東系がないのには参っているので、これは大歓迎ですね。
 広島に来る前、「テレビせとうち」が広島にあるテレ東系の局だとばっかり思って何の心配もしていなかったんですが、岡山の局でした。
 アニメとかWBSとか激走!GTとか見られないのに、広島の人はどうやって生活してるんだ。。。(ぉ
 そういえば、何かのキャンペーンで中川翔子が来広したとき、blogにも「広島にはテレ東がないお。アニメとかどうしてるんだろう」とか書かれて心配されてたっけか。
 まぁ、お金を掛けないで視聴率を取ろうとすると、固定客(コアなマニア)向けの番組に特化するのが手っ取り早い訳で、『らき☆すた』にせよ『激走!GT』にせよ、まさにそういう人向けですね(GTAは激Gに関して「新規ファン開拓」に寄与している、と考えているようですがね、俺はそうは思いませんね)。

 尤も、まだ開局までに随分と時間がありますから、それまでに俺が広島にいるかどうか定かではないんですが・・・

洗剤革命(pya!) テレ東クオリティ(pya!)
テレ東クオリティ(その2)(pya!)
テレ東クオリティ(その3)(pya!)
テレ東クオリティ(その4)(pya!)
テレ東クオリティハイパー(pya!)

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 7月1日、Salle Gaveau(サルガヴォ)を堪能し過ぎて一泊後に帰広。

 さて、Salle Gaveauを堪能し、思いがけず岡山で一泊したあと、在来線でゆっくり広島まで帰ろうかとも思いましたが、考えてみればその日は7月1日。JRの新ダイヤが施行される日。そして8年ぶりの新しい新幹線、N700系が営業運転を開始する日。
 というわけで、ダイヤを調べたところ、どうやらN700系の営業運転第一号である「のぞみ99号」か、その次の「のぞみ1号」に乗れそうです。
 これまでの東海道・山陽新幹線は、東京発06時ちょうどの「のぞみ1号」が、いわば下りの東京発の始発だったんですが(俺が東京から広島に着任したときに乗ってきたのもこれ)、7月1日のダイヤ改正で、品川発06時の「のぞみ」が増設されて、これが「のぞみ99号」になるわけですね。んで、新型車両であるN700系は、この「のぞみ99号」と、続く東京発06時の「のぞみ1号」に採用されています(それ以外にも下り2本の計4本、上りも4本がN700系になっているようです)。
 ひょんなことから最新型の車両に乗れるかも、ということで岡山駅で急遽新幹線自由席のチケットを購入し、新幹線ホームへ向かいます。のぞみ99号は岡山発が09時07分、岡山の改札を抜けたのが09時05分。時間的に乗車はちょっとギリギリかな・・・?という感じでした。案の定、ホームに上がったところ、ちょうど99号が出発するところでした。
 ホームは既に結構な数の人が詰めかけ、反対の上り側ホームにも三脚持参の人が。テレビドラマ『特急田中3号』で遂に鉄ヲタも陽があたる時代になった訳ですが、当のヲタたちはそんなこととは無関係のようですね。見るからに鉄分の多そうな感じのリュックを背負ったデブヲタから、お父さんに連れられている未来の鉄予備軍みたいな小さい子、うら若いお嬢さんの二人組みなど、典型的な鉄の方々が多く揃っていらっしゃいました。
 99号の出発をみんな拍手で見送ったあと、間髪を入れず、のぞみ1号がやってきます。
 デジ一眼を持っていっていなかったので、とりあえずありあわせのコンデジで撮ったものですが・・・
のぞみ1号、岡山入線!
N700系と100系、新旧揃い踏み
顔、長っっっっっっっ!!!!
 ちょうど100系のこだまとすれ違うところが撮れました。この100系も姿を消しつつあるようで、今は山陽新幹線区間でしか見られないそうです。並ぶとN700系の全高の低さが目立ちます。
ロゴと連結部の「幌」
 車体には誇らしげに「N700」のロゴが。そして車両の連結部は、700系のような「板」ではなく、ゴム製の「幌」で覆われています。空力と騒音対策でしょうか。
 そしていよいよ車内へ。
車内。照明が若干アンバーで落ち着いた感じに。
 車内は500系はもちろん、700系よりも幅広感があります。全高が抑えられているにも関らず、狭く感じないのは、この「幅広感」のおかげでしょう。
 普通車の自由席にも関らず、なんかグリーン車っぽいな・・・という印象を受けたんですが、どうもそれは室内の照明の所為のようです。今までは、普通車の照明は真っ白な蛍光灯で、グリーン車は白熱灯っぽい落ち着いた照明だったんですが、N700系の普通車の照明は、若干アンバーに振った感じの、落ち着きのある照明色です。
 シートに座ってみると、700系とは明らかに違う座り心地。グリーン車並み、とまでは行きませんが、従来より幅広になった座席と、ヘッドレスト部の両側の盛り上がりも従来より高められており、なかなかのものです。
 いよいよ岡山を出発し、のぞみなら一駅の広島まで、短い旅の始まりです。
 岡山を出発するときは、ホームにいる人たちがみんな手を振ってくれました。なんか皇族にでもなった気分で、こちらも窓から手を振り返します。 窓はかなり小さくなりました。  その窓ですが、面積はかなり小さくなっています。もとより新幹線に「開放感」とか「車窓から景色を楽しむ」という類のものは求めちゃいませんので問題はありません。窓が小さいのに「閉塞感」を感じないのは、前述の「幅広感」を感じさせるデザインの賜物でしょうか。ただ、窓から見える景色を楽しみにしている小さい子供とかはちょっと退屈かもしれません。
 そんな退屈さの解消のため、JR西日本広島支社がおもしろい試みを始めたようです。今のところ、期間限定で無料サービスのようですが、広島-東京の4時間は、片道でちょうど2時間映画2本分。これ、普通のレンタルDVDとして、広島で貸し出し、東京で返却、っていうのはどうですかね。ポータブルのDVDプレイヤーも貸し出しできれば、なおよろしいのではないかと。
新幹線モバイラー待望のAC100V! で、ポータブルDVDプレイヤーだと、バッテリーが心配になるところですが、このN700系、グリーン車は全席に電源が、そして普通車も全ての窓側シート足元に電源が用意されています。これで心置きなくDVDを楽しめる訳です。その上、さらに2009年の春からは、JR東海区間で無線LANによる車内からのネット接続が可能になる予定。この話が出たときには、当blogでも即、食いつきましたものでしたが、いよいよ夢のモバイル環境が現実感を帯びてきました。
こんな感じで足元にコンセントの口があります。 今までも700系の場合は、車両の最前列と最後列には100Vのコンセントがありましたが、その電源を目当てにしている人たち以外にも、最前列・最後列は席の前(もしくは後ろ)のスペースに余裕があるため、大きな荷物を持った人が、「指名買い」をすることも多いんですが、窓側の席を指定するのは自動券売機でもできるので、これからは乗車前に必死になってみどりの窓口で最前列・最後列を確保する必要もありませんですね。

テーブル広々 電源だけではなく、快適に作業ができるかどうかはテーブルの出来にもよります。
 新幹線でノートPCを広げた経験のある人はわかると思うんですが、700系までの新幹線のテーブルは、狭いのと高さがイマイチなので、ノートPCを乗せての作業をするのには適していませんでした。
 さらに、500系だと、車両の軽量化による剛性不足のためか?トンネルに入る時に揺れるわ、出るときに揺れるわ、カーブを曲がるときには揺れるわ、加速の時に揺れるわ・・・と、揺れまくりで、PCを使うのには全くもって適していなかったんですね。
 で、これがN700系になると、テーブルの面積がぐっと広がり、剛性感もこころなしか上がった感じです。
テーブル広々 この写真は今の主力モバ母艦、ThinkPadのTシリーズ(A4サイズ)です。A4サイズが余裕で乗って、両手を置いてタイピングしても無理がないレベル。これがThinkPadのXシリーズやLet's noteのRシリーズのようなB5サイズPCだと、横にドリンクを乗せても余裕じゃないですかね。
 しかも、車体そのものの揺れが大変少ない。前日、岡山へ行くときに乗ったのが300系だっただけに、よけいに感じたのかもしれませんが、騒音もさることながら、振動量が段違い。全然揺れません。これだと、車内でゆっくり細かい作業もできそうです。

 というわけで、Salle Gaveauを聴きにはるばる岡山まで出向いたあと、思いもかけず最新式の新幹線に乗れた、日常の中の些細な非日常を楽しんだ日々ですた。

 6月30日、Salle Gaveau(サルガヴォ)を聴くため岡山へ。

 さて。前日のSalle Gaveau広島公演、開演から2/3ほどを見逃したため大いに欲求不満が残った俺はその場で翌日の岡山公演に行くことにしました。まぁ連休だし、岡山までは新幹線でも40分そこそこ。広島公演の場合、19:30に開演して、終演は22:00くらいだったので、約2時間30分。岡山は19:30開場・20:30開演。まぁ広島より1時間遅れとして、会場の「城下公会堂」から駅まで全力疾走すれば、新幹線の下り最終23:15岡山発には、間に合うかしら、間に合うでしょう。
 急なことだったので、前売券の手配などしておらず、やむを得ず当日券でいくことに。会場のサイトを見ても、当日券はありません、なんて情報もなく、夕方には岡山へ向けて出発。岡山駅から会場まで歩き、チケット購入。入場順は前売り優先という訳ではなく、会場前で並んだもの順だそうで、安心して、駅の方へ引き返し、途中にあったTully'sで時間潰し。開場の30分前を見計らって戻ってみると、既に10人ほど先客が・・・そんなに広いライヴハウスじゃないので、これはちょっと出遅れたかな・・・と思ったけれど、それとなく聴こえてくる周囲の会話から判断するに、どうやら地元出身の鳥越啓介さん(b)の地縁血縁関係の方々(鳥越さんのグレートマザーもいらっしゃったようです)。この分だとそんなにがっついて前を占領されそうな感じでもなく、これまた一安心。広島公演のリベンジなので、今回は最前列確保を狙う気満々。
 ・・・と思ったんですが、待っている人たちの中に、どこかで見た顔が・・・うわぁ、中央線界隈のライヴハウスでしょっちゅう見かけた、例の首振りヲタじゃないかあれ!岡山まで来たのか、勘弁してクレー、あのおっさんに自分とステージの間に居座られて、変拍子インプロヴァイゼイションにあわせてフラフラヨレヨレと首を振られると、気が散って仕方が無い(上背もあってしかもメタボ気味巨体なんで嫌でも目に入るんだな)。昨年末に渋谷の公園通りクラシックスでも、あの首振りがいたので、なんとか首振りを視界の外に出せる席を確保するのに苦労した思い出が蘇りました。
 首振りメタボはどうやらフランスのRIOまでSalle Gaveau追っかけをやったようで、鳥越マザーをつかまえてフランスの話を延々としていました。岡山だけじゃなくてフランスまで行ったのか、そりゃすげえ、ヲタの鑑だ。でもフランスでも首振ってたんだろうか。フランスまで行ってヨーロッパ人に迷惑掛けなかったかどうか心配です。どうでもいいですが。
 開場時間になると、入り口でワンドリンク分のチケットを購入。缶ビールからウーロン茶まで、ライヴハウスにありがちなドリンク類が揃っていましたが、費用対効果を考えると、ここで紙コップ一杯のウーロン茶など飲む気にもなれず、缶ビールを選択。
 思惑通り鳥越さんの地縁血縁な人々は真ん中あたりに陣取ったため、こちらは余裕で最前列のど真ん中の席をGETズサーc⌒っ゚Д゚)っ 首振りメタボもそれにつられたのか、真ん中あたりに陣取っています。これで俺は安心して音楽を楽しめる訳ですが、真ん中より後ろに陣取らざるを得なかった皆さんはお気の毒としか言いようがありません。

 前日広島でも感じたことですが、既存の曲はいっそう磨きがかけられ、メンバー5人による炎のようなインプロ部と鬼怒さん独特の美しいメロディ部の組み合わせは、さして新しいフォーマットではないにも関らず、その特別な完成度の高さと相俟って、実に大きな感動を与えてくれます。
 このユニット、アルバムを聴くとソリストは鬼怒さん(g)佐藤さん(acc)喜多さん(vln)の三人と、それを下支えする林さん(pf)鳥越さん(b)の二人、という感じで、それは年末の渋谷でもそう感じたんですが、いつの間にか林さんと鳥越さんの二人もソリストとして前に出てくるようになっていて、それでも決してそれが喧嘩にはならず、絶妙のバランスが保たれているのは見事としかいいようがありません。地元ということで、鳥越さんがとりわけ張り切っていたのかもしれませんが。
インド風効果音発生装置 昨年末の渋谷では聴けなかった佐藤さんの新曲が2曲。とりわけインド音楽とタンゴの融合を狙った(狙うか普通?)という『Tingo』という曲がなかなかに愉快でした。佐藤さんはけったいなエフェクターというか、インド風効果音ジェネレータというか、シタールっぽい音発生器みたいなのを駆使していましたが、この曲のみ佐藤さんがMCを務めていました。
 そして鬼怒さんのライヴといえば恒例の不条理MCです。前日の広島では、会場の雰囲気なのか客の雰囲気なのか、随分固い感じがあって、鬼怒さんもノーマルなMCに終始していたようです。っても後半1/3くらいしか聴けませんでしたが、いつもライヴ後半になるほど暴走しがちなのが、後半1/3であの大人しい状態なら、やっぱりヴィジターとしての遠慮があったのかな、と思いました。で、岡山ではどうかというと、会場が普通のライヴハウスである点と、お客さんも普通に東京の客層と同じような感じだったのとで、ちょっとリラックスしたのか、全開とまではいかないまでも、結構楽しめるMCだったように思います。

 楽しい時間が過ぎるのは早いもので、途中休憩を15分ほどとあわせて3時間近くの公演はあっというまに終了。ん?3時間近く・・・?って、

もう23時30分だよ!

終電ねぇよ!広島帰れねぇよ!

 ・・・やむを得ず、岡山で一泊することに。ネットカフェ難民となるべくネットカフェを探しましたが、なにしろ不案内な岡山という街。会場から駅まで歩く間にはそういったものを見つけることが出来ず、困っていたところ、道中ワシントンホテルを発見。「空き部屋がある場合、当日24時を過ぎてからのチェックインならお得!」とか書いてあるので、空き部屋があることを確認し近所のラーメン屋で腹ごしらえしてからチェックイン。
 思いがけない出費が嵩んだものの(そもそも岡山行きそのものが予定外だった訳で)、昨年末とは比較にならないほどシャープで微細かつ複雑になったSalle Gaveauを楽しめた対価と思えば、決して高いものではありませんでした。(さらにつづく)

 6月29日、Salle Gaveau(サルガヴォ)、来広。

個人的に今、最も興味を引かれ続けているバンド、Salle Gaveu。どうしてもライヴが見たくて聴きたくて、この冬には東京まで出かけたりもしました。このたび、ファーストアルバム『Alloy』のレコ発およびフランスRock In Oppositionsフェスティバルからの凱旋記念と銘打って全国ツアーを敢行。そのツアースケジュールに広島が!こ、これは、なんとしても行かねば!!という訳で一ヶ月以上前から仕事の都合をつけるためにいろいろと裏工作努力しました。何しろ、この種の音楽は広島ではまるで聴けない。新作が出れば辛うじてアルバムはタワーレコードに一枚ほど入荷するだけ。それも、「まぼろしの世界」「麿崖仏」といったレーベルのみで、中央線系最大派閥ポセイドンレーベルの作品が入ってこない。当然ミュージシャンも、作品を街中で買うことができないとわかりきっている地域にはライヴにも来ない。せいぜい大阪、神戸どまり。それより西に来るとしても、いきなり博多とかに行っちゃう。これは外タレも同様で、福岡・仙台ではライヴが組まれても、広島はすっとばされること多々。だからこのblogでも度々取り上げている、所謂中央線系ミュージシャンの音を聴くために、わざわざ東京まで出て行くことになる訳で。
 ところが、今回、わざわざ東京まで行かなくても、こちらに来てくれるっていうじゃないですか。
 仕事に関しては準備万端。よほどのアクシデントがない限り、開演時間には悠々と会場であるオリエンタルホテル広島内のチャペルに着座し迎撃態勢を整えている、でした。

」ね。

 ・・・そう。よりによってこの日に限って仕事でその「よほどのアクシデント」が起こります orz そのため、結局、会場入りしたのは、予定終了時刻まで残すところ10分ほど。受付のお姉さんは、
「あと10分ほどで終わr・・・」
と言いかけていましたが、なぁにどうせインプロ合戦と不条理MCの所為で予定時刻をオーバーしているに決まってるんだから。
 ちょうど、鳥越さんのMC中に入場、最後列の空席に着席。ざっと見た感じ、会場は70人くらいで、用意された座席は、ほぼ満席。会場が半分シティホテル、半分ビジネスホテルみたいな感じのホテルで、そこのチャペルでやっている定例イベントとしてのライヴだからか、ホテル関係者の動員もあったのか?なんかセミフォーマルみたいな恰好をしたお嬢さんとか、その連れとおぼしきお兄さんとか、普段のこの種の音楽にはあるまじき佇まいの聴衆が多々。あとはメンバーの誰かの追っかけか?と思われる東京からの遠征組のおばさn妙齢のお姉さんがごく一部。
 ライヴ終了後、このイベントを仕切っていたと思われる老人がマイクを取り、観客に謝辞を述べている中で、
「いかがでしたか?タンゴのような、そうでないような、言うなればタンゴとジャズとロックのハイブリッド・・・」
と言ったあたりで一部の観客から苦笑が漏れたのが印象的でした。多分、ホテル関係者による動員、もしくは、このホテルの音楽イベントの常連客あたりが苦笑の源とは思いますが、「こんどのイベントはタンゴのライヴだよ」とか言われてそのつもりで来た人々でしょう。ご愁傷様。。。とはいっても、それは観客のごく一部。大半は満足していたんではないでしょうか。
 いやぁ、しかしいるもんだねえ、アルゼンチン音響派の広島クワトロでのライヴの時も思ったんですが。
 この広島の街で、こういう音楽の需要がちゃんと存在すること自体が驚きでしたが、これはあれです、ヲタの自虐感丸出しの特性というか、自分みたいな嗜好の持ち主なんて周囲にゃいねぇよ、どうせ俺はマイノリティだから、ふっ、みたいな。実際、そんなことはないんでしょうが、ついついそう考えてしまうところは、ヲタの悪いところです。

 鳥越さんのソロが大フューチャーされた「Arcos」、続いてアルバムでは最後を飾る「Crater」。ここで本編終了、一旦奥に入った後、アンコールで出てきて「Culcatta」。いずれの曲も、アルバムでのシンプルなアレンジと演奏からの進化は著しく、特に各メンバーのソロ・インプロに関してはそれが顕著でした。アルバムはレコーディングが昨年初夏、発売は今年の2月だから、アルバム収録曲に関しちゃアルバム発売時点で既に元の状態から半年ライヴを重ねているため、12月の公園通りクラシックスの時、「これほどのものを聴くと、アルバムを聴いても物足らないんじゃないのか」と感じたんですが、その後フランス遠征をはじめとして更に演奏回数を重ねているため、12月のときより更に進化を感じましたね。

 ただ、やはりこちらとしては3曲じゃあ、全然満足できません。幸い翌日から2連休ということもあり、翌日の岡山にも急遽参戦することにしました。新幹線で岡山まで行くのはちょっと出費が痛いけれども、なぁに東京だの大阪だのに行くことを思えば・・・ということで、Salle Gaveau二連荘ならぬ、1.5連荘、いや1.3連荘くらいかな?(つづく)

2月11日(日)三軒茶屋グレープフルーツムーン
る*しろう2ndアルバム『3.27830』発売記念ライブ

1月に大阪の実家へ顔見せに帰った際、いくつかのCDを買いだめしましたが、その中でも今日までiPodでヘヴィ・ローテーションになっているのが、る*しろうが昨年末にリリースした2ndアルバム『3.27830』。
ここでレビューを書こうと思いながら、書くために聴き始めるとそのまま聴き込んでしまってなかなか書くところまでいかない、と・・・
でレコ発ライヴは11日(日)。日曜日ということで諦めていたんですが、よくカレンダーを見たら月曜が祝日!しかも2月の勤務を確認すると、10日(土)から12日(月)まで、暦どおりの休みが!

こ、これは、レコ発に行くしかないのでは!!!

ということで行って来ました東京。
当日は18時30分に開場、19時開演予定だったので、18時過ぎに三軒茶屋到着。三茶へ行くと必ず立ち寄る、東京で唯一の盛岡じゃじゃ麺が食べられる店、じゃじゃおいけんに寄りたかったんですがちょっと時間がない。泣く泣く今回は諦めて、直行でグレープフルーツムーンへ。
既に地下の入り口にできた行列の最後尾がビルの敷地をはみ出して道路に達しているのを見て、「しまった遅かったか?」と思ったものの、冷静に人数を数えてみると、まだ20人も並んでないのを確認。ああよかった。
5分程度押して開場。場内は前に椅子席、後ろがスタンディングでしたが、そういう状況だったので楽々で椅子席をゲット。これが判断の誤りだったことに気付くのは後になってから。
ステージにはドラムセットが2つセッティングされています。
客席から見て左手はシンプルなセットで、多分これはハコ備え付けのセットでしょう。そして右手には、スタンドとラックで組まれた、ひときわデカイセットが。。。(後に菅沼さんの持ち込みのセットだと判明)。これはつまりツインドラムでの展開もあり得るという訳で、ゲスト参加でTaiquiさんの名前が出ていることからも、(0゚・∀・)ワクワクテカテカ

ライヴは、おなじみとなった「裏る*し」からスタート。ちなみに今回の編成は、ギター:美也子姫、ドラム:井筒さん、ピアノ:菅沼さんでした。
そのあと、Djamraのステージが開始。
る*しろうとDjamraは、互いに相手のことを「兄弟バンド」と呼び合うほど仲が良く、互いのライヴに対バンとして呼び合うような関係になって既に3年になるらしく、その状況を詠った歌からスタート。やはり今回、る*しろうのイベントということで、彼らはいわばビジター。厳しい状況であればこそ、場をさらってやろうという関西文化圏特有の芸人根性が垣間見えるMCなども交えつつのステージは、相変わらずお遊び部分は徹底的に遊び、シリアスな部分は徹底してシリアスに決める、ハイパーテクニカルジャズロックを聴かせてくれました。
る*しろうのサイトのBBSでは、美也子姫自らの紹介文で相変わらず「変態」と形容されていますが、いやだから全然変態ぢゃない!楽曲・テク・ステージングとも、到ってまっとうな「カッコいい」ジャズロックでした。

2番手は日比谷カタン。こちらはまあま紛うことなき変態でしょう。座って生ギターを弾きながら歌うだけなのに、歌とMCと生ギター一本で、ハコの中の空気を完全に独自のシアトリカルな世界に変えてしまうあたりは毎度ながらお見事としか言いようがありません。
今回はMCでヲタ系のネタを交えつつ(えぇプログレヲタはヲタの一ジャンルとして確立してしまっていますよね言うまでも無く'`,、('∀`) '`,、)

そして真打として登場の、本日の主役、る*しろう!
さっき書いたように、まだアルバムレビューも書いていなかったのと、今回、レコ発ライヴということで、ニューアルバムに収録されている曲がほぼ網羅されていることから、アルバムレビューも兼ねて各曲についてつらつらと書いていきます。

魅惑のハワイ旅行
いきなり最初から飛ばしまくります。サウンドはヘヴィに、演奏は緻密に、シャウトは高らかに!近年ハードコアトリオなどで喉を鍛えている金澤さんのシャウトは勿論、井筒さん・菅沼さんの、普段おとなしい人がやけっぱちになったかのようなシャウトも凄みがあります。
この曲に限らず、アルバムヴァージョンでは幾分静かな部分もあって、静と動のバランスが取れているんですが、ライヴではひたすら力で押して押して押しまくり、結果的にベースレスのトリオとは思えない重量感溢れるヘヴィロックに仕上がっています。
ニューアルバムのジャケットにも描かれており、今回のアルバムのテーマとも言える「犬」。これもヘヴィかつアグレッシヴ、井筒さんのソロはそこいらのグランジやメタルバンドかと思うくらいヘヴィで、しかもそれらのバンドが尻尾を巻いて逃げ出すくらいテクニカルにビシビシ暴れます。
日曜の昼間にドアを叩いて起こさないで(略してノック)
一昨年の山口県徳山でのライヴで初めて聴いた曲ですが、なんでも、とある日曜の昼下がり、井筒さんが部屋で寝ていたら、訪問販売が扉をノックして、折角寝ていたのに起こされたことに対する怒りを込めて作られた曲だとかなんとか。
菅沼さんのバスドラによるノックの音からスタートするアレンジはアルバムと同様。菅沼さんのドラムがパワフルかつ手数も多くうねりまくります。
ヌマザパ組曲(ヌマザパ~ヌマザパII)
ニューアルバムには、ファーストに収録されていた「ヌマザパ」の続編もしくは変奏曲とも言える「ヌマザパII」が収録されています。今回のライヴでは「ヌマザパ」と「ヌマザパII」の合体ヴァージョンでしたが、このヌマザパ、なんと全部で7曲の構想があるらしく、いずれは「ヌマザパ」だけでライヴができるかも、とか行ってました(;´Д`)
細かいピアノのフレーズに続いて井筒さんが奏でるギターと、いつもよりフリーな菅沼さん。珍しく金澤さんがリズムキーパーとしてバンドを統率するなか、ギターとドラムが暴れまわります。
る*クスチャー
ニューアルバム中のハイライトとも言える楽曲。
最初に聴いたのは新宿ライヴ・フリークだったか?それからも曲は磨きこまれて、ニューアルバムでは、彼ららしくアレンジに工夫が凝らされた、大変面白いものになっています。
ただ、これを改めてライヴで・・・となると難しいんじゃ?と。
はい。俺が悪かったです。ちょっとでもそんな疑いを持った俺が悪うございました。
アルバム以上にドライヴ感がアップし、凝った構成の楽曲にも関らず、ノリ一発的な勢いも大いに感じさせる素晴らしいものになっています。
冒頭のラップ、アルバムを聴いた限りでは誰の声なのか、いや井筒さんじゃないから多分菅沼さんかな、とは思っていましたが、声を変えているせいもあり、なかなか菅沼さんだと断定できなかったのに、やっぱり菅沼さんでした。
ちょっと軽めのピアノとギターのフレーズに乗っかったその菅沼ラップに続いて金澤さんのヴォーカルがいつになく抑え気味で普通のジャズヴォーカルみたいな・・・と案の定途中で姫の声がデス声に変化します。
と思ったら、デスシャウトの直後、人数の少ないマグマというか脱力した高円寺百景というか、とにかく明らかに聴いていて3人だけが歌っているとわかるコーラスが続きます。
そういえばファーストアルバムは吉田達也プロデュースでした。そう思って聴くと、そういえば明らかに吉田達也色が色濃く出ていると分かる部分がそこここに見られたんですが、セカンドはバンドのセルフ・プロデュースで、吉田色はほとんど感じられません。そんな中で、この曲だけは特にコーラスワークが吉田達也的で、近年高円寺百景などで吉田達也近辺で活躍している美也子姫としては、やっぱり影響受けてるのかなあと。
ヘビダンス
ニューアルバムの中では一番プログレ展開が強いの曲。途中フリーっぽいところが混じるのがいかにもる*しろう的ですが、人を食ったようなタイトルは出だしのギターとピアノの高速ユニゾンで奏でられるインドっぽいメロディからでしょうか。笑いを取る曲のようでいて、途中からどんどん展開がシリアスになっていくところが、このバンドの懐の深さというか引き出しの多さというか。
そして今回のライヴでは、アイン・ソフ(旧・天地創造)の現ドラマー、Taiquiさんが参加して、ダブルドラムで演奏されました。
日本におけるカンタベリーミュージックのトップグループとして認識されているアイン・ソフですが、バンドの歴史の中で断続的に訪れる活動休止期間があまりにも長いこと、近年はライヴこそ行なわれるものの、特に新作を出すわけでもないこと、などから、関西シーンに於いても、所謂「懐メロバンド」としての存在価値しか持ち得ない筈が、どうしてどうして、ライヴで見ると現役なんですね。でなければポセイドンも今年のメキシコのBajaに送り込もうなんて考えないでしょうし(なにしろ同行するのが内核の波ですぜ)。で、そう感じさせる最大の功労者はメンバー中最若(っつっても既に40台後半の筈)のTaiquiさんの強烈なドラミングによるところが大きいのではないかと。以前KBBとのジョイントを見た時も、実質バンドを仕切っていると思われるキーボードの藤川さん以上にステージでバンドを引っ張っていたのがTaiquiさんでしたから。
そんなTaiquiさんと菅沼さんの強烈なツイン・ドラム。音こそデカイものの、見た目とは裏腹にかなりかっちりしたリズムでバンドを底支えしている普段の菅沼さんのドラミングですが、煽り煽られ、もの凄いことに。Taiquiさんがハコ備え付けのドラムセットだったのが残念ですが、あの狭いグレープフルーツムーンで、音圧もテクニックも高い二人のドラムを間近で見られたという、まさに至福の一時でした。
寂れた街
井筒さんのペンによるこの曲は、かつて賑わっていた地元・徳山の商店街が、帰郷してみたら寂れたシャッター街になっていた、という情景を描いた曲だそうですがね。
アルバムではそのコンセプトのとおり、寂しさを感じさせるギターのリフとクラシカルなピアノのフレーズが延々と繰り返される静かな曲ですが、ライヴではリズムこそオリジナルに忠実に大人し目ですが、ギターは結構好き放題に動き回ります。うーんなんかシャッター街の侘しさとかいうよりも、明け方の歌舞伎町みたいな、外から見たら人も少なくて侘しいけど扉一枚向こうは毒々しく騒々しい夜の延長の世界が、というイメージに。
-アンコール (1)-
94k2(串カツ)
アンコールでは、ニューアルバムから演奏していない最後の曲。浪速音楽シーンとの濃密な交流から生まれたwらしいんですが、大阪ネイティヴの俺に言わせれば、立ち飲み系串カツなんて、いわゆる大衆食だし、食べたからってこんな曲ができてしまうような素晴らしいもんじゃないと思うんだけど、まぁそれはそれです。
アルバムでは寸劇めいた導入部を持っているんですが、ライヴではDjamraのメンバーが寸劇を担当し、ステージと客席の間の狭っくるしいところに車座に座り、妄想宴会を繰り広げていました。
最後、トマトと牡蠣のコーラスのところでは、客席に手拍子を求めていましたが、変拍子叩きにくいし!まああの狭いグレープフルーツムーンに来る客層ですから、いづれもニューアルバム聴きこんでから来た筋金入りの連中ばっかりで、問題ないか。
時間もかなり押しているようで、この演奏で大団円となり終了するか、と思われましたが。。。
-アンコール (2)-
ヲーリーすーる
グレープフルーツムーンのスタッフに延長の可否を確認したあと、大ラスにはファーストアルバムからの、ライヴの定番曲であるヲーリーすーる。
これは中来田さんがベースで、そしてTaiquiさんがドラムで、カタンさんがコーラス??で参加し、本日のオールスターキャストにより、大盛り上がりで終了。
ファーストアルバムは、吉田達也という外部プロデューサーにより、かなり冷静にバンドの持つ多彩な魅力を意図的に強めたものだったのに対して、今回の新作アルバムは、バンドによるセルフプロデュースということもあり、本来の「やりたい放題」な部分がより強められたものになっているように感じますが、ライヴでもそういった部分が出ていて、かなりヘヴィでハードコアっぽい部分が強くなりつつあるな、と。
ただ、どんなにハードコアっぽくなっても、笑いの精神を決して忘れない。そしてやりたいことをやっているんだから楽しいんだ、という、演奏する側が感じる「楽しさ」が感じられるところが、単に「怒り」をテーマにした凡百のハードコアバンドとは違うところでしょう。
このニューアルバムのレコーディングもあり、昨年は結局、山口県への里帰りライヴは実現されませんでしたが、この4月には再び徳山にる*しろうが戻ってきます(前回の徳山ライヴの模様はこちら)。平日なのがちょっとアレですが、なるべく休みを取って、見に行きたいな。

行きたかったなぁ>Terry Bozzio / OUT TRIO 来日公演。
なにしろ18年ぶりの来日だからねー。あぁ仕事が・・・仕事が・・・

既に行った人達の間での評判が、blogやmixiのボジオコミュで出ています。
今回の来日公演では、普段の要塞セットと違って、かなりコンパクトなドラムセットのようです。
Terry_drumset
って、( ゚Д゚)ハァ?どこがコンパクトやねん!

招聘元である、And Forest Musicによると、今回のセットはツアー用に組んだものだそうで、通常よりはコンパクトとはいってもこれですから。

ちなみに普段のセットはこれ↓
normal set
どうやって叩くのかさっぱりわかりません。
terry plays drums

しかも今回はホールではなくクラブクラスの会場での公演なのもあるんでしょうが、驚くべきことに、マイクなし!だそうです。
完全なアコースティックセットではなく、ギターもベースもエレクトリックです。ドラム以外の二人はPAを通して音を出している訳です。
なのにボジヲ先生だけは、生音。ああ観にいきたい。
しゃーないのでDrummerworldのボジヲ先生のページでチャドと二人でやってるドラムデュオの動画でも見て憂さを晴らしましょうか。
そうそう、チャドも来るんですね、アラン・ホールズワースのカルテットで。 これは福岡公演もあるし、行けないこともないのかな頑張れば。
それにしてもボジヲ先生・・・
今回を見逃すと、次にいつ来てくれるんだかわかりません。あ゛~・・・ orz

たまには個人blogらしいエントリも書いてみよう。

年越しは、CSでやっていたファーストガンダム劇場版三部作を見ながらで、それを見終えると近所のショットバーへ。一杯だけ飲んだあと、飲み友達数名とタクシーで護国神社へ移動して初詣。その後みんなで広島城敷地内に出ている露店のおでんとうどんで飲みなおし。
やっと広島でも友達ができつつある今日この頃であることよ、と、一緒に遊んでくれるみんなに感謝しつつ。

自分へのお年玉に、iPodの30GBと、ソニーのMDR-D777というヘッドフォンを買いました。
MDR-D777は、価格帯も、その価格の割には安っぽい(軽さを考慮した素材選びをしてるからでしょうけど)のも、狙いはBOSEのトライポートでしょうが、音の中で溺れるというか泳ぐようなトライポートと違い、国産高性能ヘッドフォンらしい明瞭感のある音で、しかも最近のソニーのヘッドフォン・イヤホンらしいナチュラルな音(非ドンシャリ系)で、これは当たりです。MDR-EX90SLを買ったとき、ソニーらしからぬナチュラルテイストだったのに驚いたんで、今回は驚きませんでしたが、いやメーカーの特色がここまで変化するとはね。
iPodは、ずっと使っていた第二世代がぶっ壊れてからしばらくiPod nanoを使っていたんですが、やっぱり容量が小さいのはしんどいということで、でも厚くて重いのはいやだな、と。
しかし30GBっていっても、前に持ってた10GBの第二世代iPodの三倍の容量で、iTunesに入れている曲全部転送してもまだ余裕があったのには驚きでした。
ということで正月休みは、未コーデックのCDをガシガシとコーデックしています。
ついでに最近聴いていなかったCDをいろいろ聴きなおしたりして、それはそれで結構新たな発見なんかもあったりして。
そうそう、年末にStingのことをちらっと書いたんですが、ポリスのアルバムも聴き直して、改めていいなあと思っていたら、なんか年明け早々に衝撃のニュースが世界を駆け巡ったようですねー。
実現するなら楽しみですが、「スティング次第」っていうのが。正直、三人の中では一番再結成する必然性を感じない人(つまり一番経済的に恵まれている人)な気が。いやスチュワート・コープランドは貴族だっけ?あれ?
彼ら、一度も正式に「解散しました」とは言ってないんだっけ。そういう意味では、シンクロニシティツアーが終わった後、暫くしてスタジオ入りしているらしい、という話が出て「高校教師'86」を出した時、アルバムまで期待したんですが。
その後も何度か三人で演奏する機会はあったようで(何年か前のRock and Roll Hall of Fame入りの時とか)、感情的なしこりがある訳ではないんでしょうが、何か新しいものを作り出せるような関係ではないようですね。その意味では過大な期待は禁物。演奏家としてのウデは落ちていないでしょうし、もちろん彼らの過去の楽曲が素晴らしいものであることは言うまでもないことなので、これはツアーで日本にも来てくれればラッキー、程度でとどめておくのが正解でしょーね。

近年、新しいバンドのメンバーの顔ぶれを見て、これほど期待感を煽られたバンドは久しくなかったSalle Gaveau(サルガボ)。
遂に今回その音を生で聴く機会を得ました。

結論から言うと、得られた満足感は予想通り、そして音は・・・正直、一発のライヴでのゲストとかいうんではなくて、パーマネントのバンドでこれだけのオールスターキャストを揃えるとなると、「どういう音になりそうだ」なんて予想は不可能だったので、何とも言えませんよ。
冒頭から最後まで、5人の個性が(鬼怒さんの不条理MCなども含めw)見事に発露し、それらが調和されていく様子を見るのは、大変面白い経験でした。

フォーマットそのものは、ジャズ系のバンドにありがちなものです。フォーマットだけは、ね。

曲全体の大枠はちゃんと作りこまれていながらも、途中でインプロを挟みこみ、メンバー間でソロを回したりするというもので、その意味では、「全く未知の音楽体験!」などと持ち上げる気はさらさらありませんが。
しかしながらフォーマットはともかくとして、その枠内で産み出される音楽の、この純度の高さ、完成度の高さ、そして新しさ。
や、これ確かにタンゴをベースにした音作りなんでしょう。そもそもドラムいない。パーカッションもいない。「打楽器奏者の排除」という編成も、南米の本来のタンゴの有り様に基づいている訳で。
しかしながら、打楽器レスというトラディショナルなアルゼンチン・タンゴの様式を踏襲しながら、過去のタンゴのトラディショナルな名曲を一切取り上げていない。ここらあたり、そもそもタンゴというフォーマットに甘んじる気は全くないようです。

何を書いているのか全くわからなくなってきました。駄目ですね。
気を取り直してライヴレポ

会場である渋谷公園通りクラシックスに到着した時は、まだリハーサルの真っ最中。どうもミクツのこのバンドのコミュで某レーベル主催者Mさん(だと思うが?てかこのバンドのアルバムは鬼怒さんのとこからのリリースになる筈なのにえらく熱心な人だね)が、
「これまでのクラシックスのライブは、ほぼ満員らしいです。」
なーんて煽るもんだから、こちとらの脳内で勝手に開場・開演時間を一時間早めちまったようで、公園通りクラシックスの入り口には誰もおらんがな。
慌てたため、大荷物を持ったままだったので、とりあえず荷物を駅のコインロッカーに放り込みに一旦渋谷駅へ戻り、ついでに腹ごしらえを済ませ、再びクラシックスに戻ったのが開場時間10分前。
それでも10人に満たない程度でしたか、前にいたのは。なんだ余裕じゃん。(←平日開催だってば)
そうそう、中央線系のライヴで時々見かける、絵に描いたようなヲタの首振りおっさんが自分より前にいるのをみてちょっと焦りましたがね。なにしろあの首フリが自分とステージの間にいると、視覚的に気が散ってたまらんので、場合によっちゃ目を閉じて音だけを聴く羽目に陥ることもあっただけに。嗚呼。
という訳で首フリが視覚に入らない席を確保。環境的には最高です。よしよし。

ふと後ろを向くと、Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)エッ?

観客は8割が女性。おいおい・・・と思ったけど、(ま、異論はあるでしょうが)若手イケメソ4人の固定ファンが集まるわけで。
カブサッキが広島でやったときみたいな状況かよ・・・こりゃ折角良い席を確保したのに、居心地があまりよろしくないのでは・・・という心配が心を過ぎりますが。ただ救いは、それら女性の多くが、サブカル系少女がどんどん年齢を重ねたようなおばさ妙齢のお姉様方だということでしたね。なにしろこちとらもヲタがそのまま年齢を重ねた見苦しいおっさ妙齢のお兄様ですからね。
はは同類だ。あの首フリも同類だ '`,、('∀`) '`,、
そういえば、妙齢どころか老齢のおじいさんが一人いましたが、あれはもしや副島輝人ではないですか。大御所でありながらこういうシーンにも目配りを怠らないのは素晴らしいこってす。いや俺の興味の対象があっちに被ってきただけ?

開演。
個性派5人がずらりと並んだ様子は、こちらの先入観もあってか、そこにいるだけで強烈な存在感です。
おもむろにコントラバスやピアノを叩き、アコーディオンやヴァイオリンを引っかき、徐々にリズムを形作っていく4人。そしてアコースティックギターではなく何とストラトを持った鬼怒さん、ブルーズギターのようなソロを弾き始めます。
当然このメンバー、この楽器編成でブルーズセッションになる訳もなく、短いスタッカートのリズムがヘヴィなブルーズギターを切り刻み、いきなりコンサート出だしから、
「これに比べたらかつて一世を風靡したゴタン・プロジェクトなんかガキの遊びじゃん!!」
くらいに思える、タンゴという様式を利用した新しい音楽が提示されます。
二曲目、鬼怒さんのメロディメーカーとしての才能が遺憾なく発揮された美メロから、一転アヴァンギャルドな展開、さらにメロディ。プレイヤーとしては勿論、ERAの新作を聴いてもわかるとおり、実にいい曲を書く人です。そのいい曲をメンバーがよってたかって分解して、さらに再構築するような展開。
三曲目、まるで映画のサウンドトラックのような面持の曲です。南米というよりも欧州の静謐な森をイメージさせるような。YESの『危機』のイントロのイメージとでも言うか。喜多さんのヴァイオリンは鳥のさえずりのようでもあり、さらにウィンダムヒルのようなもの静かなメロディを奏で、鬼怒さんのギターとのユニゾン、林さんのピアノと鬼怒さんのギターの絡みなどは、そうパット・メセニーにも聴かせてやりたいような感じで。しかも組曲風。
四曲目、Seven Step To Post Tangoと聴き取れましたが、これは佐藤さんの曲。その佐藤さんの印象的なソロから入り、盟友鳥越さんとの絡み、そこに喜多さんがインプロを被せ、再び佐藤鳥越、そして林さんのインプロ、最後に暴力的な鬼怒さんのソロ。

第一部はこれで終了。かなり強烈に打ちのめされた気持ちで、とりあえずこちらも休憩。

第二部。五曲目は新曲だそうですが、鬼怒さんの不条理MCによると、タバコの害について書いた曲だとかなんとか。激しいパーカッシヴな曲で、こういう曲がメンバー各自の「潰しあい」にならないところは見事ですねえ。
六曲目は、ファーストアルバムのタイトル・トラック(予定)のALLOY。前のエントリでも紹介したRock In Oppositionのサイトで音源も公開されている曲ですが、既に曲はその音源からさらに発展を遂げ、組曲風に変貌を遂げていました。この曲は鳥越ソロが印象的でしたね。
七曲目、クレーター?という曲。これはこの日一番タンゴらしい導入から、それを徐々に崩していく様子が実に面白かったし。
八曲目というかアンコール。林さんの曲でカルカッタとか言っていました。文字通り軽い(どこが文字通りなんだよ)ピアノのメロディからどんどん発展し、途中ソロの回しがうまくいかずやり直す場面が見られましたが、それを除けばこれも実に面白いものでした。

以上、休憩を含めて約2時間。これ、こんなライヴを先に聴いちゃったら、あとから出てくるであろうアルバムがしょぼく聴こえるんじゃないかと、そんな心配すら感じさせる、至高のライヴコンサートでした。
これ、このまま若手イケメソ目当ての妙齢お姉系とかに独占させてていい訳が無いです。勿論、中央線系ヲタまで対象を広げるだけでも駄目。少なくとも全国規模で評価されてしかるべき音楽で、さらに言うともっと広くワールドワイドに評価されるものでしょう。
その意味では、RIOに出ることは方向性として極めて正しい。正しいんですがね、世界もいいですがもっと手っ取り早く、まず日本国内津々浦々にこの音楽を知らしめなきゃ。まずは広島とか。
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)

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