是巨人

裏MotorsportsFlashback。
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せっかくの長期休暇、INDY JAPANに行けなくなった腹いせかわりに、このタイミングで何らかのライヴを東京で見られないか探したら、ありました。
是巨人、高円寺SHOWBOAT。
19時開場、19時半スタートですが、突然のことでもあり、当然前売り券など確保しておらず、19時前に到着。
しかしながらさすがは平日、まったく人も並んでいなかったため、最前列を確保できました。

今回、MCは鬼怒さんでした。
MCでは、随分いろいろな情報が出ましたが、どれも嬉しい話ばかりでした。
まず、是巨人として、5月からスタジオ入り。8月には新作アルバムを発売予定とのことでした。
また、5/10には『ナスノミツル弾きっぱなし』と称して、吉祥寺スターパインズカフェでナスノさん関係3バンドによる競演。
そして、その際に、アルタード・ステイツの7月発売の新作(!)が先行発売される、とのこと。
アルタード・ステイツといえば、昨年晩秋に新作が出たばかり(先日購入し、そのあまりの完成度の高さに、一聴してクラクラするほどでした)なのに、もう新作かよ!
というか、インプロ主体のバンドで、これだけ短期間に新作が出せるということは、バンドそのものが今いかに好い状態にあるか、ということを示しているようです。

ライヴは二部構成。
第一部は、5月からスタジオ入り、8月に発売するというアルバムからの新曲。
第二部は、お馴染みの名曲や、以前からライヴで演奏されているアルバム未収録曲でした。
また「YESメドレー」なるものも聴けました。

新曲の曲名と簡単な印象は以下の通りです。
まぁ曲名といっても、全部「仮題」ですから、あまり意味はありません。

1.L(レバノン)
強烈な変拍子、速いパッセージの応酬、そして突如姿を現すストロングなメロディ。
2.N(ナツキ?)
リズミカルに跳ねるリフ、ナスノさんはピック弾き。
3.O(オバQ?)
出だしで、誰が頭を取るかで三人でお見合いになり、おいおい、てな感じでしたが、一旦曲が始まると、凄まじい光速ドラムと光速ギターのコールandレスポンス。この日の新曲群で、これが一番の名曲と思える。
4.P(ペナルティ?)
インプロ的な導入部からして、アルタード・ステイツっぽい曲。心なしか、演奏面でもナスノさんがリードしている感じ。
5.メドレー(四曲分)
既発表曲と未発表曲を全部で四曲繋げたメドレー。ただ、メドレーというよりもコラージュといったほうがしっくり来る。
6.R
ヘヴィで細かいリフの積み重ね。従来の是巨人らしさが一番強い曲。
これらの新曲群のあとに披露されたのが「YESメドレー」。
鬼怒さん曰く「心の広いYESファンになら許してもらえるかと・・・」とのことですが、好きなバンドの最初にYESを挙げるような俺でも、大変おもしろく楽しめました。
こちらもメドレーというよりも、初期YESの名曲群をフレーズ単位でバラバラに分解して再構築したような趣でした。
総じて、第一部の新曲群はどれも強い緊張感を聴く側に強いるものが多く、インターバルに入っても「まだ半分かよ」と感じました。

第二部は既発表曲ばかりで、決して既発表曲がイージーな曲だというわけではなく、どれも難曲なんですが、それでも第一部に比べれば演奏者もゆったりとしており、余裕綽々に演奏をすすめているという感じでした。

それにしても、これほどテンションの高い楽曲群をバンドで演りながら、彼らはそれぞれ複数のバンドを掛け持ちしてる訳で、恐ろしい人たちです。

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タグ : 吉田達也 鬼怒無月 ナスノミツル 是巨人

高円寺百景だけでおなかいっぱいになりつつある状況で、バンド交代のための機材セッティングの時間、しばしの休憩を挟み、おもむろにバックステージからタブラのよーな太鼓を叩きながらヨッシーが登場。さきほど髪を振り乱して「ニセ久保田安紀」になっていた津山のおっさんは、フルートを吹きながら登場。髪は後ろで束ねていました。
妙に太ったイアン・アンダーソン
ところが山本さんのセッティングが一向に終わらない。延々とエフェクターをいじっている。
ところがセッティングのためのノイズが、いつの間にか演奏に変化。おいおい。
・・・いかにもルインズ波止場らしい始まり方でしたね。
津山さんはフルートをイアン・アンダーソンばりにフラミンゴ奏法で吹き鳴らしたり、ヨッシーはピアノを弾いたり。山本さんはギターでノイズを出しながらローランドのアナログシンセ?でエフェクト音を出したり。
もう何を書けというのか。

ルインズ波止場と言えば、インプロヴァイゼイションの合間に唐突にアレアの「7月、8月、9月、黒」とかイエスの「危機」の馬鹿っぽいコピーを挟み込むという荒業を見せるバンドですが、今回は特にそちら方面の新ネタはなかったようで、ステージのラストに彼らのアルバムにも収録されている「セックス・マシーン」(ジェイムス・ブラウン)と「太陽と戦慄Part2」(キング・クリムゾン)の同時演奏をやっていました。
セックスマシーン in アスピック
このときだけ、ナスノ・鬼怒の是巨人組がゲストで加わっていましたが、こうなるともはや「ルインズ波止場」ではなく、「是波止場」もしくは「たそがれ巨人」ですな。
当然のことながら、是巨人側が「太陽と戦慄」、たそがれ波止場が「セックス・マシーン」を担当していましたが、鬼怒さんが終始笑いながら「太陽と戦慄」のフレーズを弾いていたのが印象的でした。
先日のデヴィッド・クロスとのジョイントライヴでは「緊張しますねぇ・・・天覧試合みたいで」と言って硬い表情でひたすら弾いていたのとは見事に対照的でした。

再びインターバルを挟んで、是巨人登場。
この日も彼らは絶好調。セカンドアルバム『アラベスク』からの曲を中心に、クロスとのライヴの前半でも聞かせてくれた新曲も交えつつ、ほとんどMCもなしに次々と超絶技巧を繰り出してきます。
ナスノさん
鬼怒さんもナスノさんもさっきのユルい「太陽と戦慄」とは打って変わって、気合入りまくりでした。
鬼怒さん 髪を切って雰囲気一変。でもステージ衣装はいつもどおり
なおヨッシー本人より、新曲「J」は、「ジャクソン」のJだそうで、このジャクソンとはマイケル・ジャクソンのことで、黒人音楽を是巨人流変拍子で解釈した曲、という、よくわからないコメントも入りました。
そういえばこの「J」という曲は確かに、ちょっとメロディックでしたね。

最後にアンコールで、津山のおっさんがニセ指揮者で登場(この日は津山さんはニセばっかりだ)し、是巨人+高円寺百景のオールスター(除・山本響子さん)でクラシックメドレー。一曲あたり5秒程度で、立て続けににクラシックの名フレーズを数珠繋ぎに繋げていくという超バカ企画。
なお山本響子さんは翌日オーディションだったらしく、百景(やっぱり本来は百景がトリだよな)が一番最初に出てきた理由もそのあたりかな。
山本さんがこのワケワカラン世界から、一晩で蘇生できて、ちゃんとオーディションがうまくいったのかどうかがちょっと気になりました。

高円寺百景に関してはライヴをほとんどやらないバンドであり、レコ発ライヴが引越しのゴタゴタで行けなかったため諦めていたんですが、いやー見られてよかった。

次は今週末、ツチノコレーベル主催でポチャカイテ・マルコる*しろうのジョイントです。
変拍子万歳!

先日のエントリ「クロス」に、恐れ多くも今回のデヴィッド・クロス来日公演の公式blogからTBが入ったのですが、それについてさらに恐れ多くも反論をば。
「2004.8 ライブレビューリンク」について 「クロスが付いていけなかった」ワケでないと思われます。昨年のEraライブのゲスト出演では高速バトルをやってましたから。
・・・いや、スピードの話しではないんです。
確かに是巨人は2曲目(人によってはライヴをアンコール含め全5曲とし、問題の曲を3曲目としている)で、かなりのスピードをみせてくれましたが、クロスが「速度についていきかねた」とは、私は一言も書いていません。
「ちょっと違うと思って静観した」のか「この勢いで1時間やったらもたん」と思ったのか、はたまた他の理由なのかは不明ですが。
「ちょっと違うと思って静観した」「この勢いで1時間やったらもたん」・・・どちらにせよ、そういった状況こそが(クロスが是巨人に)ついていきかねる状況、ということだと思うんですが。
いずれにしても「素晴らしかったEraとのライブのフルヴァージョン」を企画した主催者の目論見違いでしたね。残念。
翌日のピアニストとのコラボは評判上々のようですし、わざわざ広島くんだりから上京してまで見に行った自分としても、まぁ「残念」というほどに落胆させるようなライヴではなかったと思いますよ。
件の一曲にしても、クロスの音楽的適性というか特性を目の当たりにできた、っていう意味では大変貴重な体験ができたわけですし。
敢えて言うなら、翌日が見られなかったのが個人的には「残念」ですが。
石神井公園で髪を切った後、吉祥寺へもどり、ちょっくら時間つぶしをしたあと、三越裏のSPCへ。
今回の上京の最大の目的、デヴィッド・クロスの公演です。

以前のエントリにも書きましたが、クロスの昨年の来日時、ERAとのセッションでは、あのERAの壺井鬼怒の両氏を手加減なしの本気モードに突入させたとのことでしたので、今回の是巨人とのセッションには大いに期待する一方で、個人的にはこの手の音楽ではもうクロスは終わってるんじゃないのかという危惧もありました。
結果としては、どうも思ったとおりというか、曲によってはクロスが是巨人のハイテンションについて行きかね、クロスのヴァイオリンが澱んでしまうという場面が見られました。

ほぼ定刻に開演。まずは(先日のよしこさん&カーンのZAO組と同様に)是巨人の三人がステージに登場。
今回はセカンドアルバムの「ARABESQUE」からの曲を中心とした曲構成でしたが、アルバムで聞きなれた楽曲群が、むちゃくちゃ成長しているのに驚かされます。まさに現在進行形のユニットとはこういうのを言うんでしょう。
途中、「太陽と戦慄Part2」もやりましたが、ヨッシーのコメントによると、クロスと一緒にやるつもりだったがクロスが乗り気じゃないということで、せっかくだから、んじゃ三人でやろうか、ということだったようです。
鬼怒さんは「はぁ・・・緊張しますね・・・なんか『天覧試合』みたい」というコメントで笑いをとりつつ、ちゃんと座ってレスポールを弾くというフリップ翁スタイルでした。うーんクロス、絡んでほしかったなあ。というかいくら手数が多いこの三人でもやっぱり三人じゃ寂しいよなぁ。
という訳で、戦慄Part2に新曲も交えつつ、是巨人の演奏だけでゆうに一時間を超えており、クロス出現までのインターバルの時点でかなりの満腹感。果たしてこれだけのユニットに対して、クロスがどう立ち向かうんだろうか。

いよいよ後半開始。ポセイドン関係者の猫blogなどを読んでも、インプロ「主体」というより、どうも今回は正真正銘のインプロ「オンリー」のステージのようですが、はてさて。
一曲目はクロスのvlnが紡ぐフレーズを中心として、やや穏やか目な展開。鬼怒さんはとりあえずクロスの出方を見つつ、若干引いていたという感じでしょうか。
問題の二曲目。クロスのvlnから曲が展開していくのは一曲目と同様でしたが、それを受ける是巨人組が暴力的なまでの展開を見せ、クロスがそれについていけない場面が多々見られました。このあたりが現在のクロスの限界でもあり、古いファンとしては『Red』でクリムゾンをクビになり、『USA』ではエディ・ジョブソンの音に差し替えられた理由が垣間見えた気がしました。クロスが老いたというより、彼の体質が、この手のロックバンド形態でのインプロと合っていないとみるのが正しいのかも。
ヨッシーがマイクをセッティングし始めたのを見て、「ヲイヲイまさかクロスとのセッションでもヨッシー語か?」と思ってたら、ほんとに歌い始めたよw。
それにしても、鬼怒さんの速いパッセージとヨッシーのヨッシー語ヴォイスを聞きながら、クロスが考え込み、結局入れないという繰り返し(実際はそう何回もなかったんでしょうが)、その度にクロスがうんざりした表情を浮かべていたのが印象的でした。さしずめ、いじめられっこクロスが校庭の隅に呼び出され、腕っぷしの強い三人に囲まれて、一対三でボコられているというような状態とでも言いますか。

気を取り直しての三曲目。
さすがに是巨人もこれじゃマズイと思ったのか、若干穏やかなアンサンブルで是巨人が受け皿を作り、そこにクロスを招き入れる感じで曲が展開していきます。
ここでは前の曲と打って変わり、クロスのvlnが徐々に豊かなメロディを繰り出して来て、その美しさにあてられたのか、是巨人も暴力に走ることなく、最後までクロスの持ち味を十分に活かす方向の演奏に終始。
これ、二曲目で明らかにクロスが脱落してたから、その反省を踏まえて?三曲目ではこういう展開になったけど、なまじ二曲目でクロスが中途半端に是巨人について行ってたら、三曲目はさらにその方向がエスカレートして収集がつかなくなっていた可能性もあり、そういう意味では二曲目あっての三曲目だったかなあ、と思いました。

と、まあ美しい終わり方で一旦本編は終了。その後アンコールでは、「太陽と戦慄Part2」を拒絶したクロスへのあてつけで(ってこたぁないか)再び鬼怒さんがフリップ翁スタイルでレスポールを手に登場。有機的で攻撃的なな二曲目、穏やかでメロディアスな三曲目のどちらとも違う、機械的・メカニカルで若干ハード目な感じの曲展開でした。

全体としては期待通りのライヴでしたが、前半の是巨人のライヴを見るだけでも十分価値があったことを考えると、はるばる広島から足を運んだ甲斐もあったと言っていいかと思いました。
ただ、やはり他の人のレポートなどを読んでも、翌日のピアニストとのセッションの方が評判がいいんですよね。去年のERAもアコースティックユニットですし、やはりクロスにはバンド形式はあってないのかも。そう考えると、翌日を見られなかったのは残念。

それにしても交通費はともかく、チケット代は安い。安すぎですね、これじゃ。うん、総合的にはそういった部分も含め、満足。

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David Cross 2005.8 来日

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