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地ビール

裏MotorsportsFlashback。
 4月12日の日曜日は、中区アリスガーデン横にあるビアバーGolden Garden(以下GG)主催「バスで地ビールレストランに行って現地で飲もうシリーズ」第三弾(すみませんそんな名前ついてません)で、岡山県の吉備土手下麦酒へ。
 当日は朝10時に広島駅新幹線口のバスターミナルを出発。今回は総勢24人程度。
 出発前、バスの中で飲むものを物色しにコンビニへ行こうとしましたが、広島で最初にできたビール友達であり、いまやGGの飲み友達でもあるWater Dragonさんの・・・
「コンビニよりも、中のジュピターのほうが面白いビールけっこう置いてますよ」
・・・悪魔のようなアドバイスですなぁ・・・
 そのアドバイスに従って、常連Kさんと一緒にジュピターで輸入ビールを購入。俺はライオンスタウトで有名なスリランカのブルワリー、ライオンブルワリーが出している「ライオンラガー」。
 バスの中で飲んでみましたが、あの濃厚でどっしりした甘さと高いアルコール感が独自の個性を醸し出しているライオンスタウトを作っているブルワリーが出した製品とは思えない、よくいえば飲みやすいピルスナー、悪くいえば没個性な、うーん。。。。微妙。

 バスの中では例によってビール好きな者同士でおもしろおかしくビールの話やそれ以外の話で盛り上がり、あっという間の片道二時間ちょっとでした。今回はバスの前の方には、おとなしく行きたい人、後ろの方には騒々しい連中をあつめたようでして、Water Dragonさんも俺もKさんもなぜかみんな後ろ。納得いかん。ん?
吉備土手下麦酒
 現地に着くと、なるほど土手の下にある。しかもすぐ隣が民家。というか、集落と土手の間のほんの小さなスペースに、外見が蔵のような小さな建物。
 そして日曜の昼下がりに、近所の人たちが集まって飲みながら談笑している、という、同ブルワリーのサイトに書かれているコンセプト通りの光景が目の前に繰り広げられてるのに感心したり驚いたり。なにしろ、我々のような集団客が観光バスで乗り付けるのが不自然なほど、地元というか地域密着の小さなビアレストランで、まさに『普段飲み場』という言葉がしっくりくるような雰囲気。
 なんというか、地ビールの、一つのあるべき姿というか正解を見たような気がしました。いろんな地ビール、いろんなブルワリー、いろんなビアレストランがあって良いと思うけど、これはそんな中でも正解の一つかなあ。無論、国内外のコンペに出品して賞を取るだとか、大きなビアフェスに出して全国のビール党に知名度を広げて通販で売るとか、バレンタイン商戦に巧みなメディア戦略を仕掛けるとかいうのも、ありですよ。それはそれで正解なんでいいんですけど、そういうのとは違う「ありかた」も素晴らしいなあ。

ブルワーさんは「麦酒翁」と自称されています ここのブルワーさんは、ブルワーとかブルーマイスターとか名乗らずに、「翁」と自称されています。
 この日は←こういった感じでしたが、昨年の広島ビアフェスでは、作務衣を着て来られて、まさに「翁」。いや、なにかこう、「麦酒道」を追求する求道者的な雰囲気も出されており、ちょっと近寄りがたいような渋さがあったんですが、実際お話してみると、すごく優しく丁寧に、しかも熱心に、ビールの味や香り、製法について話していただきました。
 この日も、新たなビールを造っているお話とか、試作のビールのそのまた工程の途中でできたものを試飲させていただいたりとか(←の写真で手に持たれている、ラベルの貼られていない瓶がそれです)、ビール専門バーから団体客が来たということもあってか、熱くそして詳しく、ビールについて語っておられたのが印象的でした。
 年齢的には、日本のブルワーさんの平均年齢よりも若干上な感じですが、その独創的な発想と、作り上げたビールの数々は、決して他のメジャーどころにも引けを取っていないところがまたいい。コンセプトとかビアレストランの立地とかだけじゃなく、実際にビールがうまい!!!という点が重要なポイントですね。

 飲んだのは、「御崎(ミディアム)」、「香りの麦」、「ちゃいろの麦」、「吉備の烏」、「縁(ビター)」、そして、限定醸造で単価も高いはずのバーレイワインまで飲ませていただきましたが、俺は個人的には「香りの麦」の文字通り香りにやられました。麦と麦芽とホップだけで、副原料としてのスパイスや柑橘系の果汁などは一切使っていないにも関わらず、すごく柑橘系のアロマが強く、思わず「翁」に、副原料として柑橘系を使っていないことを再確認してしまいました。ご自身で「ホップ三段仕込み」と言われていましたが、独自のアロマホップの使い方によって強いカスケード香を出されているようでした。
 いやほんと、サンクトガーレンの「湘南ゴールド」などの柑橘系のフルーツビールにも負けない、どころか、もっと柑橘アロマが強いと思いますた。

 当日は、現地で(!)プロポーズしたカップルとか、翌週の日曜日に彼女のお父さんに挨拶に行くカップルとか、もうじき彼女と共同生活が始まる男性とか、いろいろおめでたい話もあり、参加者みんなが幸せのお裾分けに預かった感じで、みんな楽しく飲んで、最後は岡山市内経由で帰ってきました。

 いいかげん出来上がった状態で岡山のど真ん中に放流された24人の酔っ払い広島人の集団が、岡山の皆様方にご迷惑をお掛けしたかどうかは神のみぞ知る話。
 まあそれはそれとして、本当にそれも含めて楽しい一日でした。同好の士が集まって、みんなでどこかに行くというのは楽しいねえ。

 先日、第一報をお知らせした件ですが、いよいよ詳細が決まり、公式サイトもオープンしました。

beerfes_banner


日時
2008年9月28日(日)12:00~17:00
場所
鯉城会館(広島県民文化センター) 五階(JR広島駅より市内電車・バス等で10分、夜行バス発着場「広島バスセンター」から徒歩3分)
料金
前売券 2800円/当日券 3300円
主催
地ビールフェスタ in ひろしま 実行委員会
後援
GOLDEN GARDEN・中国地ビール協議会
協力
鯉城会館
 広島というよりも、中国地方では初となるビアフェス。
 ビアフェスというと、JCBA(日本地ビール協会)主催の『ジャパン・ビア・フェスティバル』が有名です。毎年、東京(恵比寿)・横浜(大さん橋)・大阪(今年から大阪ドーム内イベントスペース)の三箇所で開催されているもので、JCBA加盟ブルワリーの大半が複数の銘柄を持ち寄り、多種多様なビールを飲み比べることができるイベントとして、年々来場者数も増加の一途をたどっており、昨年あたりからは、特に東京会場における入場者数の多さがイベントの内容をスポイルしかねないと問題になっているほどです。
 JCBA主催の三都市でのビアフェス以外にも、有名なところでは一関市の『全国地ビールフェスティバル』や、今年はその規模を一気に拡大した富山市の『タナバタ・ビアフェスタ・トヤマ』など、各地で様々なビアフェスが開催され、その規模や入場者数も増えつつあります。これらのビアフェスに参加して思うのは、ピルスナースタイルの日本の大手四社の作るビールにとらわれない、幅広いビールの美味しさに気づいた人たちが、いわゆる「ビール党」と言われる枠組みからはみ出た、新たな「ビールヲタ」を形成しつつあるんだ、ということ。

 こういった全国的なクラフトビールへの興味の高まりはあるものの、中国地区最大の人口を抱える広島においては、そういった盛り上がりがイマイチ感じられない状況下、それを打開すべく、今回、ビアフェスが開催される訳ですが、なにしろ今回が第一回の開催ということで、いろいろ難しい問題をクリアしつつ、なんとか開催にもっていこうと関係者も努力と苦労を重ねられているようです。

◆ チケットについて
 個人的には、開催までの期間があまりにも短いため、チケットの枚数が果たして本当にさばけるんだろうか、というのが心配だったんですが、蓋を開けてみればびっくり、今回のビアフェスの開催に向けての立役者とも言える広島唯一のビール専門バーGOLDEN GARDENでのチケット手売り分150枚はあっという間に完売だそうです。
 他には、中国地ビール協議会加盟ブルワリー各社での手売り分、そして松江地ビール「ビアへるん」楽天市場店でのネット販売分があったんですが、ネット販売分を手売りに回したのでしょうか、ネット販売に関しての記載は早々に公式サイトから消されています。

 今回のビアフェスについて、まだ地元タウン誌などにも情報も出ていない状況下でこの有様ですから、タウン誌などが取り上げ始めた頃には既にチケットが完売していて、プラチナチケット化する恐れすら出てきた訳ですが、来年以降会場を広げるとしたら、果たしてこの値段でできるのか、というと、かなり難しいんではないでしょうか。今回、これだけのブルワリーが揃うビアフェスとしては画期的な、JCBAのビアフェスを知っている人にとっては、JCBAがいったいどれだけぼったくってるんだよ、と言いたくなるような料金設定なのには理由があって、会場である鯉城会館が破格の料金設定で会場を貸してくれたというのが大きいようですから。
 ま、来年以降の心配はいいとして、まずは今年のイベントを成功させてから、というところでしょう。

◆ 参加ブルワリー
 詳細は公式にも掲載されていますが、参加ブルワリーは超豪華です。一回目の開催にして、よくこれだけ集めたね、といったところです。
 今回、ゲスト参加ブルワリーを募った際には、
「ブルワーさん(ブルワリーの醸造責任者)、もしくは醸造に直接携わっている人を必ず一名参加させてください」
という、JCBAのビアフェスにもないような、ある意味高いハードルを設けたとも言える状況にも関わらず、多くのブルワリーが参加を希望した、とのこと。この点を考えても、地ビールにとってはまだまだ未開拓市場とも言える広島での初のビアフェスということで、全国の有力ブルワリーがこのイベントに掛ける期待度が窺い知れます。

広島呉ビール
広島HEIWAビール
広島三次ベッケンビールnice
岡山独歩ビール
岡山吉備土手下麦酒
岡山作州津山ビール
島根出雲路ビール
島根松江地ビールビアへるんnice
鳥取大山Gビール
山口萩ビール村塾
茨城常陸野ネストビール
神奈川サンクトガーレンnice
山梨富士桜高原麦酒nice
三重伊勢角屋麦酒
大阪箕面ビール
鹿児島城山ブルワリー
 実はこのイベントに関するフライヤーが既に配布されていて、広島のパブやバーなどで見かけて手に取った人もいるかもしれませんが、そのフライヤーの印刷時点では、常陸野ネストとサンクトガーレンが、参加が確定していなかったため、記載されていません。現在はイベントの公式サイトにもこの二社が明示されており、調整がついて参加が確定したと考えて良いでしょう。

◆ 料金について
 前売り料金の2800円という値段についてですが、これは先にも書いたように、破格と言っていい価格設定です。飲めるビールの銘柄が段違いに多いとはいえ、JCBAの三大都市でのビアフェスは、前売りで3600円。当日券だと4000円を超えます。また、グッドビアクラブが中心となって毎年東京で開催されている「東京リアルエールフェスティバル」が、エールスタイル(ポーター・スタウトを含む)限定、かつ、参加ブルワリーの数も今回の広島イベントより少ない目で、前売り2800円。
 今回の参加ブルワリーの顔ぶれを見れば、東京リアルエールフェスに負けているとは思えないというか、むしろ超えていると言っても過言ではなく、かつ、JCBAのビアフェスの場合、こう言ってはアレですが、ビールそのものも玉石混合といえる状態ですから、少なくともゲストブルワリーのレベルを考えれば、2800円はやはり破格と言ってよく、来年以降もこの料金で開催できるかどうか甚だ疑問ではあります。そういう意味では、今年はまさに「顔見せ」ということなんでしょうが、我々来場者にとっては、極めて安価で、多彩かつ高品質なビールを楽しめる、またとない機会と言えましょう。
 当初は果たしてどれだけの来場客がいるかを心配していたんですが、今となっては逆に、入手困難になったチケットをオクに出して一儲けしようと考える不埒な輩が出てこないことを祈りたい気分です。

 毎年恒例のジャパン・ビアフェスティバル大阪会場に行ってきました。
 会場は昨年までの新梅田シティから、大阪ドーム内のイベントスペースに変更になっていました。年々集客力がアップしているのはいいんだけど、あまりに客が多すぎて、昨年あたりから、特に恵比寿開催の東京会場などでは、イベントそのものの質の低下が叫ばれていたため、大阪に関しても先手を打って広い会場に移した、ということなんでしょう。

 当日は大阪ドームのアリーナのほうで、なんでもヨン様のイベントがあるとかで、大阪駅の環状線ホームのあたりから、もうオバサンばっかり。環状線の車内も然り。なんだか防虫剤臭が鼻につくんですが。やっぱりあれか、箪笥の奥に仕舞い込んでいた一張羅を引っ張り出してきたんだろうなみんな。大正の駅を降りてドームに向かう道もおばさんばっかり。横を通過していく路線バスもおばさん鮨詰め状態。おばさんで満席の観光バスが何台も走り抜けていく、そのナンバーを見るとこれが名古屋ナンバーとか。はぁイベント参加ツアーでつか。

 イベントは会場変更してもなお、すごい人でした。そろそろ前売り券発売枚数の制限とかも考えないと、恵比寿会場の二の舞になってしまいそうでちょっと心配です。
 とはいえ、出展ブルワリーの数も例年より多く、そのせいか、海外ビールも含めて、相当量を飲んだ気がします。ここ3年ずっとPub Celticのスタッフと一緒に参加していますが、会場を出るときは、個人的には今年が一番酔っ払ってたなあ。各ブルワリーのコンディション管理もしっかりしていたし、おいしいビールをたくさん飲めました。
 唯一の心残りは、地ビールスレで有名なコテハンの「酒屋」さんを探したのに、結局発見できなかったことですかね。

 ところで、今回の遠征での最大の収穫は、いよいよ広島でも本格的なビアフェスを開催する動きがあることを知ったということ。
 広島で唯一のビール専門バーである、GOLDEN GARDENが中心となって、「中国地ビール協議会」と一緒に開催に向けて鋭意準備中、という感じです。ビアへるんのブランドで有名な松江のブルワリー、島根ビールが中心となっていると思われる「中国地ビール協議会」ですが、なにしろまだまだ地ビールの地位が低い西日本にあって、とりわけ中国地方最大の中核都市である広島の町は「不毛の地」といってもいい状態。
 いや広島にも平和工房という、広島では飲食からパチンコ、はては葬式まで手広く商売にしている大きな会社が、その多角経営の一環として手がけているブルワリーがあるにはありますが、「地ビール不毛の広島で、なんとか地ビールを根付かせよう」という心意気こそ立派なんですが、できたビールは、(いずれは)州都(になる筈の)広島を代表する地ビールとしてはなんともがっかりするようなものしか(今のところは)ないだけにね。
 全国的に「広島のブルワリー」として有名なのは、三次にあるベッケンビールのブランドで知られる三次麦酒でしょうが、三次がいくら広島県内とはいえ、地理的にはちょっと離れすぎです。作っているビールの質は全国的にもトップクラスなんですけどね。

 で、この不毛の地で孤軍奮闘しているGOLDEN GARDENというお店も、その志は立派なんですが、開店してから二度ほど足を運びましたが、本当にビールしか置いてない。いやビールだけで二時間とか過ごすのを何とも思わない俺たちビアヲタはいいんだけど、ビールに興味のない友達とか連れて行けないよね、っていうか。
 そして、お酒がビールしかないっていうのはまぁいいんですが、食べ物もほとんどない。これについてはオープンからそれなりに時間を経て、今はフードメニューも増えたのかもしれないんであれですが、最初に行ったときなんて、サラミとか頼んだら薄切りのがちょびっとだけ小皿に乗って出てきて500円とか、うわぁいい商売してるなあ、と感心したことがあったっけ。
 てなわけで、来る客をとことん選ぶような店で、しかもマスターも広島の人ではなさそうで、その意味で横の繋がりも希薄っぽいしで、果たしてあのお店が大きなイベントを成功させられるのか禿げしく不安ではありますが、ここはなんとか頑張って、是が非でも成功させてもらいたいものです。そして一回で終わらせるのではなく、毎年の恒例行事として定着していけば、この街のビール事情を変えることもできるでしょう。
 幸い、中国地方全域に視野を広げると、前述のベッケンビールやビアへるん以外にも、独歩ビールの宮下酒造(岡山)や大山Gビールの久米桜麦酒(鳥取)、出雲路ビールのエキナン(島根)など、広島シティ以外では質面で問題のないビールを作っているブルワリーが揃っていますから、これに関西や関東、東北方面のブルワリーがいくつか参加してくれれば、内容的には問題のないイベントになるでしょう。会場で供するフードメニューが問題といえば問題ですが、そこはGOLDEN GARDENじゃなくても別の店に(ry

『地ビールフェスタ in ひろしま 2008』

主催
Real Beer Style GOLDEN GARDEN、中国地ビール協議会(予定)
日時
9月28日(日)12:00~17:00
場所
鯉城会館
 会場が、広島市内でヲタが集う町、中区大手町1丁目近辺というのも象徴的ですが、それはともかくとして。がんばれGOLDEN GARDEN!というわけで当blogでは勝手にこのイベントを応援します。

 国内地ビール業界の雄、サンクトガーレン(神奈川県)が毎年この時期に限定リリースする「インペリアル・チョコレート・スタウト」ですが、昨年のは飲みそこねた(正確には、夏の大阪ビアフェスにサンクトが持ってきてた「デッドストック」を飲んだけど)。
 今年は中区幟町にある行きつけの店、Celticが入れてくれたんで、飲めますた。まぁ例年おいしいんだけど、今年のも美味いよインペリアル。

 このサンクトガーレンというブルワリーは、作るビールが基本的に全部おいしくて、この規模のブルワリーとしては例外的で(同じブルワリーで作っていても銘柄によってあたりはずれがあったり、極端な話、同じ銘柄でもロットによってあたりはずれがあるし)、そういうところからも、商売度外視でビールの味をストイックに追求している、みたいなイメージがあるんだけど、実際は、実に商売が上手で、かなりマーケティングに強いスタッフがいるか、もしくはちゃんとした広告代理店を使っているのか、とにかく売込みがうまい。
 ま、そういう販売戦略面だけに長けている訳ではなく、ちゃんとおいしいモノを供給してくれているんで文句はないんだけど、たとえば『スイーツビール』なんて名前を商標登録しちゃったりとか。敢えて「デザートビール」という手垢のついた言い方を避けて新たな造語を使うあたり、いやあマスコミ受けをちゃんと考えてるっちゅうか、商売上手。

 チョコレートビールと一言で言っても、実際にチョコレートだのカカオだのを副原料として使うタイプと、本来のビールのスタイルの中で副原料を使わずにチョコレート風味を出すタイプの二種類あって、サンクトガーレンをはじめとして多くのチョコビールは前者。後者は少数派で、ぱっと思いつくのはえぞ麦酒のチョコベアビアとか、岡山の独歩ビールのチョコレート独歩とか。  前者の場合、ビール本来の持つ甘さを強調した作りと、通常より高温で長時間焙煎して香ばしさを強調した、いわゆる「チョコレートモルト」によって、チョコレートっぽさを出す訳だけど、日本における元祖は、先日不幸な事故で醸造師がお亡くなりになった岩手のベアレンあたりかなあ。ただ、昨今のチョコビールブームの火付け役は、積極的に首都圏の大手百貨店などと提携し、マスコミにも取り上げられることが多いサンクトガーレンだけど(このあたりが商売上手っていうか)。

 味の方は、『インペリアル・チョコレート・スタウト』は、いつものバレンタイン限定醸造のやつで、実にリッチで、所謂フルボディの、味・香りともしっかりした、味わい深いビール。度数8.5%っつうこともあって、ビールというよりお酒を好きな人向けかも。甘さも、本来のスタウトの持つ甘さが微かに感じられる程度で、チョコレートはチョコレートでも、最近はやりの高濃度カカオのチョコレートといった感じ。
 『スイート・バニラ・スタウト』のほうは、サンクトの通年商品だけど、バレンタイン限定ラベル。いやー商売上(ry で、こっちもインペリアル同様にカカオなどを使わずスタウトのスタイルの範疇でチョコレートっぽさを出しているタイプなんですが、アロマホップの代わりにバニラビーンズを使うという、ある種荒業とも言えるやりかたで、実に個性的な味になっています。スタウトとバニラって合うんだね、と。まぁもともと、

その昔、チョコレート発祥の地である中南米では、チョコレートはバニラと一緒に食されていたといいます。現代でもその相性の良さは言うまでもなく、バレンタインに弊社が発売したチョコレート風味のビールをバニラアイスにかけて食べるデザートが都内のバーで流行したほどです。
(サンクトガーレン公式サイトより)
 ・・・この、都内のバーでバニラアイスにインペリアルチョコスタをかけて出しているという話をヒントに作ったとか。スタウト本来の持つ甘みを強調した作りをしているものの、甘味料などを入れて無理やり甘くしているんではないんだけど、バニラの香りがスタウトの持つ甘さを強調しているのか、本当に甘いビールを飲んでいる感じがして、これは甘い酒好きの某ショップ店長あたりに禿げしくお勧めしたいところ。2008_SanktGallen

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